■ドラマでは香川が先輩だが、歌舞伎では猿之助が面倒を見ている

 年齢は香川の方が10歳上で、猿之助は『A-Studio+』(TBS系)で、ドラマ『半沢直樹』で共演した際は、

「現代語をしゃべるとどうしても歌舞伎調になるから言えない」という悩みを香川に相談した結果、

「全部、携帯でボイスメモを送ってもらって。アドバイスも入っているわけですよ、『ここはこうだから、こういう言い方のほうがいい』って。それを聞いて口まねして」「(出番ないのに現場に来てくれて)『歌舞伎ではこうなんだけど、ここはこうやって逃げたほうがいい』ってすごく論理的に説明してくれる」

 と、実に親身なアドバイスをもらったことを話していた。

 だが、歌舞伎の世界になるとこんどは立場が逆転。21年4月16日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)で「彼(香川)が歌舞伎に来る時に僕がやるようなことをやってくれた」という香川への感謝の言葉からは、歌舞伎界で猿之助が実に親切にしていたことが伝わってくる。

「8月26日の『東スポ』では“歌舞伎役者の市川中車”としての香川さんについて、猿之助さんや歌舞伎業界が“もっと稽古しなきゃいけない”“全然してない”“夜の奔放さを含めて歌舞伎役者としての姿勢には不満を持っている”と報じていました。

 また、香川さんの長男で歌舞伎役者の市川團子さん(18)についても、9月2日開演の『市川猿之助 春秋座 特別舞踊公演』に出演するにあたり、稽古をつけてあげていたこともオンライン取材会で明かしています」

 自分だけでなく、息子も猿之助の世話になっている香川。それだけに今回の件で猿之助に迷惑をかけてしまったことを悔いていることは、想像に難しくない。

 猿之助は今回の『最初はパー』について、

「ジェシーさんとは、先日ビジュアル撮影のときにお会いしました。とても紳士的で、このままアドリブで漫才をひとネタできるんじゃないかと思うくらいセンスがおありで、頼りがいのある方だと思いました。初共演が楽しみですね。豪太と澤村も息の合ったコンビになれればうれしいです。最終的にはドラマ関係なく、2人でM-1優勝を目指したいと思います」

 とコメント。放送前から思わぬ方面から迷惑をこうむってしまった形のドラマだが、猿之助ならなんとかしてくれるに違いないー-。

『金曜ナイトドラマ 最初はパー』(テレビ朝日系)

https://www.tv-asahi.co.jp/paa/

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