■『いいとも』や『バイキング』を再評価する声

《申し訳ないですがびっくりするほどつまらない…バイキングのほうがマシで、笑っていいともがよかった。ただそれだけ。》《「ポップUP」が年内打ち切りかバイキングのジャンキー感が好きだったけどな。いいともみたいな放送事故をちょっと期待するくらいのがいいと思う。エガちゃんのディープキス事件といい、伝説になる番組見たい》《中居君司会で『笑っていいとも』を復活させたほうが良い。テレフォンショッキング☎面白かったからね》

 と、SNSでは同枠で1982年から2014年まで31年半も続いた伝説的なタモリ(77)MCの『森田一義アワー 笑っていいとも!』の偉大さを思い出す声や、その後続番組で、何度も炎上や打ち切り疑惑が出ながらも14年4月から今年4月まで8年間続いた『バイキング』を再評価する声であふれていた。

「とりわけ『いいとも』については、『増刊号』として日曜日にも総集編を放送したり、最終回は『グランドフィナーレ』として、ダウンタウンウッチャンナンチャン爆笑問題とんねるずを筆頭に本来ならありえないような超豪華で盛大な送別会のようなフィナーレとなったのが、いまだに伝説になっています。

 ちょうど、8月24日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)でも『いいとも』の話題が出ていましたね」(前出の専門誌記者)

 24日放送回の『あちこちオードリー』には、08年~11年に『いいとも』の木曜日レギュラーだったチュートリアルが出演。同じ時期の09年~11年に金曜日でレギュラーだったオードリーとともに、『いいとも』を振り返るシーンがあった。

「視聴者にとっては明るく楽しいバラエティ番組だった『いいとも』でしたが、出演側は、本当に大変で、チュートリアルは“タモリさんに刺さらなかった”“気づいたら収録が終わっていた”という論調で、振り返っていました。当時の2人はまだ『M-1グランプリ』などで名前が売れ始めたばかりの時期だったし『いいとも』は全盛期を見ていた世代のため、精神的なキツさはすごかったでしょうね」(前出の専門誌記者)

 チュートリアルの徳井義実(47)は、出演者がスターばかりのなか「『いいとも!』にいて大丈夫な人を演じるというか、『いいとも!』ってそういう場所じゃなかった? 『いいとも!』に馴染んでますって感じを必死にやる場所だった」と語っていた。

 対するオードリーの若林正恭(44)も、年に一度のフジドラマに出演する俳優や、レギュラーメンバーが全員一同に会する特別回を「居心地悪かった」と回想。チュートリアルの2人も「あれどこにいるのが正解だったんですかね」と返しており、いまだに答えを出せていないことからも、当時の所在なさが伝わってくる。

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