■港社長の「情報番組切り」!バラエティ番組優遇で……

 そして、今回の『ポップUP!』の打ち切りでもうひとつ変わるのが、お昼の枠を制作する“局”が変更になること。

「これまで、『バイキングMORE』、『ポップUP!』と情報制作局が担当してきたのですが、次の番組はバラエティ制作班が担当することになります。情報制作局の枠の剥奪になりますね。港社長はバラエティでのし上がった人。だから当然、バラエティ制作班を重視するということはありますが、同時に今、テレビ界にあって情報制作局が作る情報番組の価値が著しく低下しているんです。

 というのも、CMがなかなか入らなくなった昨今、テレビ局にあって重要なのは、二次利用できるかどうかということ。だからこそ今、TVerなどの動画配信サービスでも稼げるドラマが注目を集めているんです。報道も、記者が取ってくる最新のネタ、映像などを局のネットニュースに出せばお金になる。しかし、情報番組は基本、一度放送したら終わり。YouTubeなどもやっているようですが、情報番組はとにかく利益率が低いと。

 だから、港社長は今後、情報番組に対してかなり厳しい姿勢で臨むと見られています。『ポップUP!』があっさり打ち切りになるのは、そこも関係していると見られていますね。そして、港社長はお昼でもバラエティ色を強く推し進めていくのでしょう。次の番組には『笑っていいとも!』のようなトークバラエティ番組が想定されているという報道もありましたが、冗談抜きで、港社長の“盟友”、とんねるず石橋貴明さん(60)も絡んでくるかもしれませんよ」(前出の制作会社関係者)

『夕やけニャンニャン』、『とんねるずのみなさんのおかげでした』などでディレクター、プロデューサーとしてとんねるずと深くかかわってきた港社長。

「港さんを社長に抜擢したのは、現在も“フジテレビのドン”である日枝久取締役相談役(84)だと言われています。その日枝氏も石橋さんとの深い関係にある。

 地上波のレギュラー番組がなくなってしまった石橋さんですが、YouTubeで存在感を見せ、最近は配信番組などでも話題になることが多い。港社長は、情報番組なのかバラエティなのかなんとも中途半端な感じで終わった『ポップUP!』の反省を踏まえ、次はゴリゴリのバラエティ番組を作るように指示するのではないでしょうか。

 TBSでは、朝8時からどバラエティ番組の『ラヴィット!』が成功をしています。ゴリゴリのバラエティとなれば、さすがにメインということはないでしょうが、石橋さんの登場も本当にあるかもしれませんよ」(前同)

 ほぼ消えそうな視聴率とともに本当に消え去る『ポップUP!』。後任番組には還暦を迎えた“テレビ界の暴れん坊”の再登場があるのだろうか――。

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