■井之脇海・矢作だけが「真っ当なことを言ってる」

 視聴者からは、「矢作さん作中で冷たくて非協力的なひどい人にしたいんだろうけど、本当にただ一人真っ当なことを言ってる人で、めちゃめちゃ好感持てたし信頼してる」「矢作の言うこと聞け。至極真っ当なことしか言ってないって」「暢子への対応がまともなの矢作さんだけ…」と、矢作を称賛する声が多くSNSに寄せられている。

 暢子の無計画な経営ぶりは、保健所や消防への営業許可申請がギリギリになったことだけでなく、開店2週間前になってもメニューが決まっていないことや、開店1週間前に前田公輝(31)演じる暢子の幼なじみ・砂川智が経営する食品卸会社に食材の仕入れを頼む、という点にも表れている。

 さらに、上白石萌歌(22)演じる末の妹・歌子が店の手伝いのため上京するが、仲間由紀恵(42)演じる母・優子と、川口春奈(27)演じる姉・良子は「暢子が遠慮すると思って」何も連絡していない、という行き当たりばったりぶりだった。

「2週間前でもメニューが決まっていない、直前まで仕入れ先も決まっていないというのは、大学や高校の文化祭で“なんちゃってカフェ”をやるようなものですよね……。

 暢子ら比嘉家が無計画なのはいつものことですが、そこをバシバシと追及する矢作の指摘は、『#ちむどんどん反省会』というツイッターのハッシュタグに寄せられている批判と同質のものです。まるで、いよいよ朝ドラが大詰めを迎えて、『#反省会』ユーザーの鬱積した思いが矢作に乗り移り、作中で代弁してくれているかのようなんです。

 今まで『ちむどんどん』では、人の気持ちも考えずに好き勝手振る舞うの暢子に対し、苦言を呈す登場人物がほとんどいなかったのですが、矢作が暢子の無計画ぶりを冷静に指摘、改善するように求める姿に視聴者は拍手喝采。散々炎上したドラマはほどなく終了しますが、せめてものテコ入れとして、このまま矢作が暢子に真っ当なダメ出しを続けることで、視聴者の溜飲を下げてくれればよいのですが……」(前出のテレビ誌編集者)

 沖縄料理店「ちむどんどん」と、朝ドラ『ちむどんどん』の成功は、矢作にかかっているのかもしれない!

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合 月~土 8:00~8:15、12:45~13:00(土曜は一週間の振り返りを放送)
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/chimudondon/

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