■宮沢氷魚・和彦が“置物”、“AIロボット”と呼ばれる事態に

 この展開を受けて、視聴者からは「和彦がたまたま居合わせた近所のおっちゃんみたいになっとる」「今日も和彦が置物状態でしたね。智ばかり目立ってる」「てか和彦より先に智が怒るんかい。和彦マジ置物やん」と、和彦が何も言わないことに呆れ、「置物」と指摘する意見が多く寄せられてしまう結果となっている。

「和彦は、以前から一貫して聞こえのいいことは言う割に、行動が全く伴わない人間でした。店の援助や、具体的な提案はせず“僕は暢子のことを応援するよ”と言うだけ。飯豊まりえさん(24)演じる元婚約者・愛が結婚の相談をした際に、“僕は愛の意思を尊重する”と完全に他人事として言い放ったときと変わっていません。

 ここ最近特に、同じような答えしか返さないことから、“和彦がAIロボットみたいになってる”とも言われていますね」(前出のテレビ誌編集者)

 第15週、7月22日放送の第75話で暢子が和彦にプロポーズし、2人は婚約した。朝ドラ直後に放送される情報番組『あさイチ』のMCを務める博多華丸・大吉博多華丸(52)は、朝ドラ受けで、この回で和彦に対して「揉めるんじゃないですか。和彦はまた知らんふりしますよ。(別れやプロポーズを)言わすんじゃないよ女性に。おまえが言えと」と、和彦の男らしくない態度に呆れながら、今後の不吉な展開を予言していた。

 かねてより、飯豊演じる愛への不誠実な態度に不快感をあらわにしていた華丸は、和彦が暢子と交際したら同じように、暢子にトラブルが起きても他人事のように振る舞って寄り添わないだろう、と予想していたのだろう。

「華丸さんが予言した通り、和彦は暢子のピンチに“知らんふり”し続けています。暢子のノープランな経営ぶりが店の不調を招いたことや、暢子は自分自身の手で頑張りたい、ということが前提としてあるとしても、協力していないように映る和彦の“影の薄さ”は半端ではない。

 これまで視聴者から“クズ彦”と呼ばれることもありましたが、最近は“エア彦”とも揶揄されてしまっていますね」(前同)

 頼りない夫・和彦を演じている宮沢もモヤモヤを抱えながらの撮影の日々だったようだ。

「7月8日にWEBサイト『ステラ』で公開された宮沢さんのインタビューでは、“愛や暢子とのシーンにおいて、和彦の心の変化の演じ方はとても難しく、演じようによっては和彦が自己中心的でひどい人物に見えてしまう”と、演技に苦心していたことを告白していました。今の和彦の、妻のことながら一緒になって必死で取り組もうとしているようには見えない体温の低い感じにも、宮沢さんは思うところがあるのではないでしょうか……」(同)

 ヒロイン・暢子は、和彦の「励まし」だけで料理店「ちむどんどん」の経営を立て直すことはできるのか!?

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合 月~土 8:00~8:15、12:45~13:00(土曜は一週間の振り返りを放送)
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/chimudondon/

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