■月曜22時はSMAPファンにとって特別な時間だった

 SMAPは96年4月から16年末まで、この時間帯に、もはや伝説とも呼べる代表番組『SMAP×SMAP(スマスマ)(フジテレビ系)を放送していた。

 解散後の現在も、月曜22時になると「スマスマの時間」としてツイッターにSMAPファンが集結し当時を懐かしんだり、同番組が11年の東日本大震災以降呼びかけ続けていた募金を引き継ぐような活動を、自主的に行っていることで知られている。

「もう1つの理由は、SMAPファンにとって非常に重要な日である9月9日が、今週金曜日に控えていたことです。SMAPは91年9月9日にCDデビューしていて、今年が31周年。そのため音楽ショップ『タワーレコード』を筆頭に祝福ムードだったのに、『CDTV』がそれに水を差す形になってしまった。こうした理由で、いつも以上に荒れてしまったんだと思われます。唯一の救いは、同日昼に放送していたラジオですね」(前出の専門誌記者)

■稲垣のラジオではSMAPを語っていたばかり

 この日の15時から16時50分には、稲垣吾郎(48)がパーソナリティを務めるラジオ『THE TRAD』(TOKYO FM)が放送。

 ゲストはシンガーソングライターのビッケブランカ(34)だったが、リクエスト曲「月夜に聞きたいSMAPの曲」について話す際に、ビッケがSMAPの『KANSHAして』(95年)を「踊りを初めて学校で披露したことがビッケブランカの根源」としたり、稲垣が「僕がSMAPのことを語りすぎるのも照れ臭いから、ビッケさんがいると懐かしい話ができると思って」と言及。

 さらに、初期SMAPの代表曲『どんないいこと』(95年)をリクエスト曲として流していた際、オンエアにこそ乗らなかったものの、スタジオ内でアカペラを楽しんでいたらしく、

「ビッケブランカの『どんないいこと』めちゃくちゃうまいね、ちょっと歌おうと思ったらどんどん自分で先に歌うから」

「この曲歌いやすいよね」「キーが低めだから、僕なんか最近歌ってないけど、カラオケで歌ってくれと言われたらよくこの曲を歌いますね」「今度は『KANSHAして』をかけてる時から、一緒に歌おうよ」

 と、稲垣がSMAPの楽曲についてガッツリと語っていたのだ。

 SMAP時代から現在まで、マイペースを貫く稲垣。その飾らなさに救われる人は多いことだろうーー。

  1. 1
  2. 2
  3. 3