■三浦大知の主題歌『燦燦』の一節を店名に使用!?

 そして、清恵が働いている街のセットでも、朝ドラファンを怒らせるオマージュが複数みられた。飲み屋街らしき場所には、スナックやバーの看板が複数設置されており、とある店の名前が「纏う朝」だったのだが、視聴者からはその店名が「三浦大知(35)による『ちむどんどん』の主題歌『燦燦(さんさん)』からもじったのではないか」、つまり歌詞から店名をつけたのでは、と指摘されているのだ。

「主題歌『燦燦』は『ちむどんどん』の多くの視聴者から支持されている名曲です。内容や登場人物が批判されることはあっても、三浦さんの曲だけは大好き、という視聴者が多かったのですが、“唯一の美点だった主題歌の一節を安易にパロディとして使用したのではないか”と、炎上にさらに油を注いでしまった形になっています」(前出のテレビ誌編集者)

 さらに、飲み屋街には『スナックひなた』という看板もあり、これも朝ドラファンの逆鱗に触れた。この店名の“ひなた”は、『ちむどんどん』の前、2021年後期の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の3代目ヒロイン、川栄李奈(27)が演じた「大月ひなた」の名前と同じではないか、という指摘が多数SNSに寄せられているのだ。

 こうしたオマージュを受けて、視聴者からは「スナックひなたってなに? 纏う朝とか、スナックの名前で面白くしてるつもりなの?」「『ひなた』の名を使えば視聴者が喜ぶと思ったのかな『纏う朝』も、すごく嫌な気分になった」「スナックひなたとか纏う朝とか、冒涜もいいかげんにせい」と、激怒、猛批判が発生してしまう結果となった。

「通常、ドラマの小道具などでオマージュとなる小ネタが仕込まれていると、朝ドラファンからは好意的にとらえられることが多いんです。ただ、『ちむどんどん』はすでに史上最悪級の炎上朝ドラとなっている。ストーリーの本筋、登場人物の行動、デリカシーのないセリフや演出など、もはやすべてが嫌われてしまっており、そのため、本来はポジティブに捉えられることが多いオマージュも裏目に出るという、赤っ恥の事態になっていますね……」(前同)

 最終回まで1か月を切っている『ちむどんどん』。制作サイドは、“視聴者サービス”としてラストに向けて、より多くの“オマージュ小ネタ”を仕込んでいるのかもしれないが、それは“やり損”どころか最悪の結果をもたらすことになるのかもしれない……。

NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合 月~土 8:00~8:15、12:45~13:00(土曜は一週間の振り返りを放送)
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/chimudondon/

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