■万年4位から同時間帯3位タイに浮上

 そんな『THE TIME,』は2021年10月にスタートし、間もなく1周年を迎えようとしている。

「放送開始から世帯視聴率は4~5%ほどを推移。同時間帯トップは『めざましテレビ』(フジテレビ系)、2位が『ZIP!』(日本テレビ系)、3位が『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)、そして『THE TIME,』が4位という序列がずっと続いています。

 1年が経とうとする今も世帯視聴率は相変わらず4位ですが、先週はテレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率が、後半にかけて上昇していったんです」(前出の制作会社関係者)

『THE TIME,』の9月1日と2日のコア視聴率は2.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

「2日の金曜日は『グッド!モーニング』と同じ数字です。万年4位だったTBSがテレ朝に並んだわけです。ただ、皮肉なことにこの数字は香川照之さん(56)のセクハラ報道と降板劇があったからですよね……」(前同)

■『THE TIME,』にも暗い影を落とした「ゲスセクハラ騒動」

 8月24日配信の『デイリー新潮』での性加害報道をきっかけに、各メディアで香川の過去の悪行が報じられる事態に。

 9月1日には『週刊新潮』(新潮社)が、香川が性加害の現場となった店で、猟奇的とも言える恐ろしい表情でクラブのママの髪をわしづかみにしている写真を掲載。これが決定的となったのか、トヨタをはじめとして、香川をCMに起用していた企業が続々と契約の終了を発表。TBSも『THE TIME,』から香川が降板することを発表した。

「8月26日金曜日の『THE TIME,』のコア視聴率も1.9%で、2.0%の『グッド!モーニング』に肉迫しました。これも同24日に『デイリー新潮』の第一報が出て、香川さんが番組で何を言うのかに注目が集まった結果、いつもよりも高いコア視聴率を記録したわけです。

 9月1日も2日も同じですよね。あの猟奇的表情の写真が出て、番組からの降板が発表されたことで『THE TIME,』の注目度が高まり、コア視聴率が上がったのでしょう」(同)

 金曜日だった2日は、香川に代わって安住アナがMCを担当。香川はVTR出演という形で再び謝罪の言葉を述べ、降板の経緯を説明した。同番組の金曜MCは今後、木・金曜の進行役を務める江藤愛アナ(36)を中心に放送していくことになるという。

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