■「公式ラスボス」である後鳥羽上皇の最期に期待

「次に、尾上松也さん(37)が演じることが発表された際、公式が“ラスボス”と評した後鳥羽上皇について。彼に関しては壮絶な最期が予想されます。史実はもちろんのことですが、役者コメントからもそのことが察せられますね」

 尾上はキャスト発表時、

《今回の物語では後鳥羽上皇は義時に対しての最後のボス、『ラスボス』と言っても過言ではないと思っております。義時に対して挙兵しまして、最終的には敗北してしまうわけですけれども、最後の大きな壁として義時に立ちふさがり、そして後鳥羽上皇を超えて義時が君主として世を治めていくということになります》

 とコメントしていた。

「後鳥羽上皇と義時が激突したのは、幕府と朝廷の対立が鮮明になった結果として起きた1221年の“承久の乱”。これに北条義時が勝利したことで、日本は“朝廷”ではなく“幕府”が国を治める武家政権になっていくわけで、後鳥羽上皇はまさにその最後の壁となるラスボス。おそらくこの承久の乱が最終回近くのクライマックスになることは間違いないと思われます。

 史実では、上皇側は幕府軍の大軍になすすべもなく完敗し、義時の命を受けて上京した北条泰時(坂口健太郎)によって、後鳥羽上皇は隠岐に流されることになる。そして、18年もの時間を隠岐で過ごしたのち、1239年に崩御しています。

 また、後鳥羽上皇とは別に、“裏ボス”“真のボス”とも呼べる存在が、どう描かれるかにも注目が集まっていますね」

■三谷が推しているもう一人の「ラスボス」

 その人物とは、山本耕史(45)演じる三浦義村。第1話から北条義時とは従兄弟同士であり盟友として描かれてきたこの人物について、脚本の三谷幸喜は、6月27日に公開されたインタビューで、

《僕の中では、主人公の友人で、味方か敵なのかよくわからないけど、ずっと一緒にいる人物という役柄のポジションがあって。案の定、第25話まで描いてきましたが、三浦義村は未だにどんな人物か分かっていない。

 これは僕のアイディアですが、最後の最後に三浦義村は大博打を打とうと考えていて、もしかしたらラスボス的な意味合いで物語に関わってくるかもしれないです》

 と話しているのだ。

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