■「どうしてあんな根も葉もない嘘を書くんだろう」

 趣里は2018年公開の映画『生きてるだけで、愛。』で主演を務め、躁鬱状態に悩み、エキセントリックな言動を繰り返す女性を好演。終盤には、衣服を脱ぎ棄てながら、商店街を走るシーンがあった。

 同作での演技が高く評価され、趣里は「高崎映画祭」最優秀主演女優賞、「日本アカデミー賞」新人俳優賞、「おおさかシネマフェスティバル」主演女優を受賞している。

「ですが当時、週刊誌が、その『生きてるだけで、愛。』で趣里さんが一糸まとわぬ姿になったことに対し、“水谷が激怒している”と報じたんです。水谷さんは『週刊新潮』の今回の語り下ろし自伝でこの報道に対して、“どうしてあんな根も葉もない嘘を書くんだろう”と漏らし、怒りを示しています」(前出のワイドショー関係者)

■「恐怖政治&テレ朝の帝王」の噂には言及せず

 水谷は趣里が中学を卒業してから叱ったことはなく、映画についても相談を受けており、「若いときにしかできないから」と出演を勧めたと明かしている。にもかかわらず、激怒したことになっており、そこに納得がいっていないようだ。

 また、父娘の仲が悪いと報じられたことも嘘だと断じ、「全て作り話でしょ」とコメント。一方で「あれは一部のマスコミがやったことで、マスコミ全体を一括りにしないほうがいい。いい人にも会うから」と趣里にアドバイスしたとも明かしている。

「水谷さんが怒りを示したのは、2018年12月の『女性自身』(光文社)の記事に対してですよね。記事では、“自分に何の相談もなしに映画で脱いだことが、いまだに許せない”とし“父子断絶のピンチ”と報じていました。

 水谷さんは週刊誌報道に怒りを露わにしつつも、マスコミ全般には理解を示している。そのあたりはさすが大物ですよね。

 週刊誌報道についての言及が連載最終回の今回あったわけですが、ただ、多くのメディアにさんざん書かれた『相棒』の現場での“恐怖政治”や“テレ朝の帝王”と呼ばれている、という報道にはこの自伝の中で触れることはありませんでした」(前同)

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