■東野は“ダウンタウン超え”!?

 東野との対談が、渡部にとってベストとはどういうことだろうか。

「ダウンタウンさんは“不祥事タレント再生工場”の一面を持っていると言えるでしょうが、ただ、対談相手が松本人志さん(58)だったら、渡部さんは恐縮してしまって思うようにトークすることはできないはず。一方で、東野さんは後輩芸人にも積極的に絡んでいきますし、“ダウンタウンの次”という絶妙なポジションと持ち前のバランス感覚で、渡部さんにとってはマイナスに思えるようなことでもしゃべらせてしまうんです。

 いわば視聴者目線、読者目線を常に忘れていない。『ワイドナショー』(フジテレビ系)でMCを務めているということもあるのでしょうが、芸能人、タレントの立場でありながら、見る側、読む側が知りたいことをしゃべるよう促し、結果的には渡部さんが悪く見えない対談になっているんです」(前出のワイドショー関係者)

■「ワイドショーの在り方」にも思慮を及ばせ……

 8月28日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、東野がワイドショーの在り方に言及する場面があった。

 俳優の香川照之(56)による高級クラブのホステス女性への性加害の話題を取り上げた際、そもそもニュースとして取り扱うべきなのか、というテーマでトークが展開。

 取り上げなければ忖度のように見えてしまう、性加害がこれ以上起こらないようにするための抑止力となるなどの意見が出る中、東野は「少し話はずれてしまうんですけど、本番前に(芸能リポーターの)長谷川(まさ子)さんと話してて、ワイドショーの在り方っていうか。たとえばryuchellが離婚と聞いて、“え、何があったの?”って思うわけじゃないですか」と切り出した。

 続けて、「これが20~30年前だったら“何があったの”って押しかけてつつく。でもこの時代、そういうふうな家族の在り方もあるし、我々がとやかく言うことないってなったら、香川さんの件も言うことはないってなったら、“一方でワイドショーってなんなの”と。“この番組は必要ないんじゃないか”と。“時代はそうなってきているんだな”っていう話をしていて。これは難しい」と持論を展開した。

「今の時代のワイドショーの在り方に明確な答えはありませんが、東野さんはこういったところまで考えをめぐらせている。人の気持ちに配慮しないようなブッコミをする“白い悪魔”とも称された東野さんですが、番組や共演者に対しても思慮深く考えて、出演したり、トークを振ったりするのではないでしょうか」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6