■旧統一教会の告発は『ミヤネ屋』への意趣返し?
局側の鼻息が荒いせいか、現在、政界への浸食が問題視されている旧統一教会との関わりも浮上している。
「教会側から、過去にテレビ金沢にボランティア集めで協力したとの告発があったんです」(全国紙記者)
各地で別の団体名をかたってボランティア活動に従事しているとされる旧統一教会だが、同番組にも入り込んでいた可能性は、ないのか。両親が旧統一教会信者という、宗教2世の男性は、こう語る。
「母は学生時代に、ウグイス嬢もしていたし、父は地方議員の選挙応援もしていた。ただ、この番組で大規模な動員がかかった話は聞いたことはないですね」
こう考えると、今回の教会側の告発は、「教会批判の急先鋒となっている同局の『ミヤネ屋』への意趣返しと考えられる」(前出の記者)という。
「ただ、40年以上続くドル箱番組だけに、各種利権も少なくない。さまざまな業界の人が関わっていても不思議はない」(前同)
前出の本間氏が言う。
「この番組はスポンサーも多岐にわたっていて、その分だけ扱いも電通、博報堂などに細かく分かれていますからね」
■若大将の肩を抱き谷村新司が涙
コロナ禍での放送となったが、今夏の視聴率は大成功。キラーコンテンツとしての存在感を、改めて内外に示す格好となった。
「1992年に同番組内で生まれた名曲『サライ』を加山雄三が歌うのは、今回で最後でした。椅子に座った若大将の肩を抱いた谷村新司が涙して歌う姿に、この番組の歴史を感じましたね」(テレビ誌記者)
日テレの“夏の風物詩”は続く。