■9月4日放送回がハネたもう1つの理由はあの「後期高齢者」

 そして、9月4日放送の『イッテQ』ドバイロケが盛り上がったもう1つの理由は、デヴィ夫人(82)にあるという。

「今回は本来出川哲朗さん(58)とデヴィ夫人を保護者のような立ち位置にして、河北麻友子さん(30)がリーダー的存在の“出川ガール”らとロケをする『出川女子会』をするはずだったのが、本来ツッコミと回しを担当している出川さんと河北さんが不在。急遽『デヴィ女子会』になってしまった。そのため、いつも以上に夫人が主役のロケになったんです」(専門誌記者)

『イッテQ』は、出演者の高齢化が不安視されているが、デヴィ夫人に関してはそのアクティブぶりもあり、番組も本人も「後期高齢者」をネタに。

 絶叫マシンを前に「監督! 私、後期高齢者よ」「映画見に行くと半額」としたり、高速回転する巨大アトラクションに挑む姿にはナレーションで「我々は、こんなに激しく回転する後期高齢者を見たことがない」と評されたうえ、搭乗後は「後期高齢者の82歳の女性が、これができたっていうレコードにして!」とはつらつと話すタフさを見せた。

■「後期高齢者」を連発

「その後も“1人25m合計100mを2分以内で泳ぎ切れるか”という1人30秒で泳がないと間に合わないゲームを提案するディレクターに“後期高齢者”と文句を言いつつもクリアして見せたり、“いくつになっても苦手なことと向き合う勇気! 後期高齢者デヴィ・スカルノこそいまだ進化し続ける最強の女”と何度も何度も何度もネタにしていましたが、本当にアクティブで、リアクションに上品さも感じるため見ていて不快感もない。今回のロケの面白さは、デヴィ夫人によるところが大きかったでしょうね」(前同)

 20年2月6日、80歳の誕生日には『選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の華麗で激動なる人生』(講談社)の記念記者会見で、

「100歳になるまで、健康で元気で。私の敵が全部死ぬまで生きます」

 と語っていたデヴィ夫人。これからも『イッテQ』の視聴率を支え続けてほしいー-。

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