■「カッコいいキムタク像」から脱却!?

 芸能プロ関係者が話す。

「ツイッターには“日産の木村拓哉と松たか子を起用したCMは、つまりその世代がターゲットってことなのだろうか”といったコメントもありますが、『ロンバケ』、『ラブジェネ』、『HERO』をリアルタイムで見ていた世代がやはりメインターゲットなんでしょうね。

 つまり、今の40~50代。木村さんや松さんと同じ世代ですよね。木村さんの往年の“キムタク像”は、その世代からいまだに熱烈に支持されています。木村さんサイドもその“往年のキムタク”イメージや当時のファンを大切にしていきたいという思いがあるのではないでしょうか。だからこそ、松さんとのCM共演を受けたのではと。

 一方で、新たに“カッコいいキムタク”に挑戦することは、もう避けるようにしているのかもしれません。世帯視聴率とコア視聴率の両取りを狙った主演ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)は大コケしてしまいましたからね」

■『未来への10カウント』のコア視聴率は二宮和也主演ドラマの半分……

 4月クール放送の『未来への10カウント』は、6月9日に最終回を迎え、平均視聴率は10.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。最終回は13.1%と盛り返したものの、第3話と第4話では9%台を記録。2桁を切るのは木村主演作では初めてということもあり、波紋を呼んだ。

 また、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率も振るわず、概ね2%台半ばを推移。同時期に放送された二宮和也(39)主演の『マイファミリー』(TBS系)のコア視聴率は、4%後半から5%と、その差は実に2倍だった。

「『未来への10カウント』は従来のキムタクファン、さらには、King&Prince高橋海人さん(23)などを起用し、若い層にも訴求しようとしたものの、ターゲットをしっかりと定めることができず、どっちつかずの内容になり、世帯もコアも振るわなかったと分析されています。

 同作でもやはり今まで同様に“カッコいいキムタク”的な役柄を演じていましたが、これが奏功しなかったとも言われている。木村さんも11月で50歳を迎えますからね」(前同)

 SMAPが解散したのは2016年。今の小学生の中にはSMAPの存在や木村が国民的アイドルだったことすら知らない、という子もいるだろう。

「今後は従来通りの“カッコいいキムタク”ではなく、年相応の“渋いおじさん役”を中心に演じる新戦略を取るとも言われています。『教場』(フジテレビ系)の連ドラ化も、その一環なのではないでしょうか」(同)

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