■スペシャルドラマ『教場』が月9ドラマに

 2020年と2021年の正月にスペシャルドラマとして放送された『教場』が、2023年4月のフジテレビ月9枠で連ドラ化することが決まったと、9月13日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じた。

 原作は、警察小説の新境地としてベストセラーとなった長岡弘樹氏の同名小説。ドラマ『教場』で木村は“カッコいいキムタク”を封印し、白髪姿で警察学校の鬼教官を熱演。

 生徒役には川口春奈(27)、林遣都(31)、なにわ男子西畑大吾(25)、上白石萌歌(22)、福原遥(24)、Snow Man目黒蓮(25)などの豪華キャストが顔をそろえたこともあり、第1弾は世帯視聴率15%、第2弾も13%を超えるヒットを記録した。

■『教場』の連ドラ化を固辞した木村だが……

 記事によると、フジテレビは2021年秋の木曜22時枠で連ドラ化できないか、木村サイドにオファーをかけたという。しかし、同年の新春にスペシャルドラマとして放送したばかりだったこともあり、断られてしまったようだ。

 木村は特定のイメージが定着することを避けるため、かつてはどんなにヒットした作品でも続編は引き受けないことで知られていた。

 ところが最近は『HERO』をはじめ、『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)や映画『マスカレード・ホテル』など、続編にも出演するように。今回あらためて『教場』の連ドラ化オファーを引き受けたのは、オリジナル脚本で挑んだ『未来への10カウント』が振るわなかったからだと『週刊女性』では伝えている。

『未来への10カウント』で消化不良を感じていた木村は、フジテレビから再び『教場』の続編を打診されたことで、新境地を開拓して高い評価を得た同作への出演を決めたという。

「『未来への10カウント』の大不振を受け、今後は“カッコいいキムタク”に挑戦することはなくなっていきそうです。一方、『教場』のように“渋いおじさん役”は増えていくのではないでしょうか。

 同時に、今回の日産のCMが話題になったことからもうかがえますが、“往年のキムタクが好き”というファンもまだまだ多い。今後は松たか子さんのように、過去にドラマで共演した女優とCMやラジオなどで再共演することも出てくるかもしれません。ただ、そういったファンは40~50代が中心。テレビ各局が重視するコア視聴率にはつながっていかなそうですが……。

 しかし、年相応の役をしっかりと演じ、カッコよくはないかもしれないが、“とにかく面白い”と視聴者が感じられる作品作りに徹していくのでは、と見られていますね。『未来への10カウント』のつまづきはやはり痛恨だったのでしょう。ドラマにおいては、“カッコいいキムタク像”はもう封印することになるのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

“カッコいいキムタク”を捨てて臨む来年4月スタートの『教場』が、木村の50代の芸能生活を左右することになるのだろうか――。

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