■朝ドラよりも夜ドラ!

 コロナ禍の過酷な現実を、見ていてツラくなるほどに描いてきた前半から一転、今週はメインキャラが置かれた状況と心情が丁寧に描れた。そのため、いろんな描写がすっぽ抜け、脚本と演出が雑すぎると批判が殺到している、黒島結菜(25)主演の朝ドラ『ちむどんどん』とは対照的な評価を受けている。

 実際、ツイッター上では、「朝ドラより15分ドラマとして機能してるし面白い。夜と朝のクオリティの違いなんなの? 同じNHKで作ってるドラマとは思えないんだが」「6週で終わるのもったいない、『ちむどん』より『あなブツ』を朝ドラで半年間見続けたかった」など、両ドラマを比較する声が多い。

 また、キャストでは佐野が好評で、「亜子ちゃんをキャッチボールに誘うときの表情、マスクして目しか見えてないのに、不安とか怖さとか真面目さとか、目と声でめっちゃ伝わってきた。亜子ちゃんの好きなこと一生懸命考えたミネケン、振られたけど、思いが伝わって良かった」などと、“ミネケン”が愛されキャラになっている。

 今期ドラマは、西畑大吾(25)、大西流星(21)、長尾謙杜(20)、藤原丈一郎(26)と、なにわ男子のメンバーの出演作が、ゴリ押しと言われるほど多い。同じ関西ジャニーズJr.系だが、佐野をジャニーズだと知らず、“ミネケン”役でファンになった視聴者が多く、今後、注目の若手俳優になりそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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