■1年の締めも「胡散臭い役」で終わった山本

 キャストコメントで山本は、映画『シン・ウルトラマン』『競争の番人』(フジテレビ系)『鎌倉殿』と22年公開作品が軒並み胡散臭い役ばかりだった件に触れて《今年の締め括りとして、最後に正直者の役なのか?!そんな意気込みで今回のドラマに参加!》したものの、役は結局「凄腕詐欺師」だったため《先にドラマのタイトルを聞いとくべきだった……。》と冗談交じりにコメント。

 一方の坂東は、歌舞伎役者のためベテランながら初の民放レギュラーなこともあり、《現代劇ドラマの経験が少ない私にオファーをくださったことに少々驚き、またうれしくも思っております》と、役柄とは打って変わって誠実さを感じさせるコメントをしている。《現場の皆さんのお力を借りながら、とことん憎まれ続けていけるようにしっかりと勤め上げたいと思っています》としており、『鎌倉殿』とはまた違った方面のヒール役に期待だ。

「06年版では白石が極楽とんぼ加藤浩次さん(53)、御木本を岸部四郎さん(当時“岸部シロー”/享年71)がそれぞれ演じていました。加藤さんの“一見すると温厚だけど、どこか怖さがある”という雰囲気の演技は山本さんに近いものを感じさせますね。逆に180度イメージが違う俳優をキャスティングしてきたキャラもいて、新旧キャスト比較でファンは楽しんでいます」(専門誌記者)

 特に、役者の方向性がまったくの別物として注目が集まっているのは、黒崎と敵対する警察官・神志名将。過去の境遇から詐欺師を憎んでおり黒崎逮捕にも執念を燃やすが、徐々に関係性が変化していって……という役だ。これを演じていたのは06年版では哀川翔(61)だったが、今回は井之脇海(26)が演じる。

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