■文春記者を「5時間恫喝」

 2015年1月の『週刊文春』では、当時ジャニーズ事務所副社長だったメリー氏のロングインタビューを掲載。

 ジャニーズ事務所の後継者問題や事務所内の派閥などについて質問状を送ったところ、滅多に表舞台に出てこないメリー氏が、ジャニーズ事務所本社内で5時間にわたってインタビューに応じた。

 事務所内にメリー氏の娘で現社長の藤島ジュリー景子氏が管轄する“ジュリー派”と、元SMAPチーフマネージャーのI氏が管轄する“I氏派”が存在し、両派が対立しているのではないかと記者から問われ、メリー氏は派閥の存在を否定。

 急遽、I氏をその場に呼び出したメリー氏は「もしジュリーとIが問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。Iは辞めさせます。それしかない」とも話し、I氏に対して強烈な圧迫。その後、I氏はジャニーズを退社することになったが、この一件がSMAP解散を招いたとも言われている。

 この出来事の5年前、メリー氏に呼び出された『週刊文春』のある記者は、I氏と同じ場所で5時間以上にわたって取り調べのように詰問され、「殴るぞ!」と恫喝され、帰ろうとすると「帰るな!」と怒鳴られたと振り返っている。

■新体制後も雪解けはナシ

 芸能プロ関係者が話す。

「それぐらいジャニーズサイドと『週刊文春』はバチバチに敵対していたわけです。

 ただ、“女帝”とも言われたメリー氏が昨年8月に亡くなり、ジュリー氏が社長に就任して新体制になってからはジャニーズ事務所と『週刊文春』の関係性にも“雪解け”が見られるかと思いきや、今回の井ノ原さんのドラマの一件で、ジャニーズ事務所のスタンスは以前と変わっていないことが明らかになったというわけです。

『週刊文春』は、ジュリー氏の大のお気に入りだというKAT-TUN亀梨和也さん(36)のスキャンダルを報じたりもしていましたからね」

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