秋冬の定番グルメだったコンビニの“レジ横おでん”だが、近年はコロナ禍の影響で設置店が激減していた。大好きなおでんが食べられないそうお嘆きの向きに朗報だ。
「今年はコンビニおでんに、復活の兆しが見えています。感染対策のマニュアル化が進み、レジ横の大鍋も一時に比べ増えました。各社自慢のつゆやタネを、ぜひ食べ比べてみてください」
こう力説するのは、コンビニおでん探究家の柳生九兵衛氏。今回は、同氏協力のもと、大手3社のおでんを実食調査。選りすぐりの逸品を紹介しよう。
■セブンイレブン大根やローソンの昆布巻
まずは、セブンイレブンの味しみ大根(105円)。国産大根使用のこだわりの一品で、下処理も含め、柳生氏は高く評価する。
「大根のサイズが、他社より大きく、表面に十字の隠し包丁が入っているので、だしがよく染みて優しいうま味が味わえます。ピリ辛の柚子コショウをつけると、よりおいしいですね」
同じく、だしの味を楽しめるのがローソンの昆布巻(97円)で、ツユをたっぷり吸った昆布をかじれば、口いっぱいにうま味が広がる。昆布の全国販売はローソンのみだ。
■だしの味も各社で特徴
ちなみに、だしの味もコンビニ各社で特徴がある。
「セブンは地域で異なりますが、おおむね濃い味で、ファミリーマートは上品な薄味。ローソンはコクが強く、素材の味を引き立たせる印象です」(料理研究家)