■東海道新幹線“幻の始発駅”

 今年4月に運転開始30周年を迎えた『のぞみ』が走る東海道新幹線には、“幻の始発駅”がある。

「新幹線は、戦前に構想された東京-下関間の“弾丸列車計画”を下敷きにしています。その際の始発駅は、市ヶ谷が有力候補でした。都市の中心部で、土地に余裕があったことが理由だといわれています」

 また、東海道新幹線には開業前に通勤電車が走っていたことをご存じか。

「京都〜新大阪間の大山崎(京都府)付近は、地盤が軟弱です。新幹線が走ると、並行して地上を走る阪急京都線の路盤が沈むといわれました。そのため、新幹線の高架橋を先に造って阪急電車を走らせて、その間に阪急線の跡地を高架化して、電車を戻したんです」

■300円で乗れる“新幹線”

 16年の北海道新幹線開業で、新幹線は“北の大地”にも到達しているが、「ここを走る『はやぶさ』の車両は、最高速度320キロですが、青函トンネル内は時速160キロに徐行しています。トンネルを走る貨物列車が、新幹線とすれ違ったときに、風圧で脱線するのを避けるためです」

 九州には、乗車券と特急料金を合わせて、300円で乗れる“新幹線”がある。

「博多駅と車両基地(博多総合車両所)のある博多南駅を結ぶ、博多南線です。交通アクセスの悪かった、車両基地周辺の住民の要望を受けて、旅客化されました。新幹線の車両を、そのまま使っています」

 最後に、新幹線から取り残された格好の四国だが、「四万十川沿いを走るローカル線の予土線には、新幹線とそっくりな形をした“鉄道ホビートレイン”が走っています。これに乗れば、新幹線気分を味わえるかもしれませんよ」

 23年度末には、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸する予定だ。“輝けるニッポンの高速鉄道”新幹線の進化は止まらない。

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