■山崎賢人の代表作となるか?

 那由他は「ジョン・ドゥ」という名前で活動し、素顔を明かさないことから、“ゲーム業界のバンクシー”と称されていた。現在は自動車整備工場で働き、ゲーム開発からは離れて暮らしていたが、菅生隼人(松下洸平/35)と富永海(岸井ゆきの/30)と運命の出会いを果たす。

「山崎は18年1月期放送の『トドメの接吻』(日本テレビ系)、同年7月期放送の『グッド・ドクター』(フジテレビ系)で連ドラ主演していて、4年ぶりの主演が歴史ある日曜劇場となります。28歳にして大ヒット映画の主演が続いてる山崎の起用で、こちらも期待通りの出来となるでしょう」(同上)

 ドラマの枠としては、日曜劇場の方が月9より格上だ。しかし、吉沢は大河ドラマで役者の評価を高めた一方、バラエティでカニ好きアピール。アイリスオーヤマのCMではコミカルな面も見せてお茶の間人気を獲得している。幅広い視聴者層を持っている医療系ドラマへの出演で成功すれば、国民的俳優へと一歩近づくだろう。

 一方、山崎は今作が正念場。振り幅の広い演技力が高く評価されているが、その魅力は一般にまで届いていない。視聴者の年齢層が高い日曜劇場で成功することで、『キングダム』などの若いファンだけでなく、一気に幅広い層に人気が高まることが期待される。

 俳優の知名度としては、吉沢が一歩リードの状態。山崎がそれに追いつくことができるのか? 2人の役者としての将来を占う意味でも、今期の主演ドラマは重要な作品となるはず。どんな演技を見せてくれるのか、注目したい。

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