渡辺直美は野沢直子に感謝

 そんな野沢に影響を受けたというのが、アメリカに移住した渡辺直美(34)だ。渡辺は野沢と2016年に舞台で共演。その際に「絶対海外行ったほうがいいよ」「自分のやりたい事をおもいきりやっていいと思う」と言われ、渡米するきっかけになったと語った。

 渡辺は日本と海外で違和感なく仕事をできているのは、その道を切り開いた野沢のおかげだ、と感謝の言葉を述べていた。

 また、野沢は番組で現在アメリカで活動するピース綾部祐二(44)にもアドバイスを求められたことがあるといい「家の中では靴履いてますか?」と聞かれたことを明かした。

「日本の芸能界から海外へ進出できた例は、そう多くありません。特にコメディアンはトークが武器なので、語学力が大きな障壁となります。野沢の場合もバンド活動がメインでアメリカでコメディアンとして成功できたとはいい難い状況。たまに日本に帰って出稼ぎしているのは、経済的な理由が大きいのでしょう」(芸能誌記者)

 とはいえ、吉本興業に所属しながら、海外で活動する礎を作ったのは事実。後に続く芸人もまだまだ存在する。

「現在ほとんどテレビに出演しなくなったウーマンラッシュアワー村本大輔(41)が、数年前からアメリカ進出を宣言しています。漫才のネタに政治批判を盛り込むなど、独自のスタイルで活動。シリアス過ぎて日本のバラエティ番組では敬遠されてしまう状況に不満を持ち、アメリカでスタンダップコメディに挑戦する予定のようです」(前同)

 現在は11月後半まで、日本で独演会をする予定を立てている村本だが、2018年には野沢とサンフランシスコで会ったことをインスタグラムで公開。アメリカ進出へのアドバイスを貰っているようだ。

「日本から海外へ進出した芸人といえば、が~まるちょば、電撃ネットワークなどがいますが、言葉がなくても理解できるパフォーマンスがメイン。スタンダップコメディで成功したのはシカゴを拠点に活動するSaku Yanagawa(30)くらいでしょう。2021年に渡米すると宣言しましたが、現在も日本で活動中。村本が成功できるかどうか、は未知数ですね」(前同)

 逆境を跳ね飛ばし、世界へ羽ばたいて欲しい!

  1. 1
  2. 2
  3. 3