芸能界きってのボウリング通として知られるのが、人気バンド『サザンオールスターズ』を率いる桑田佳祐(66)。
その彼が2018年から主催するボウリング大会『KUWATA CUP2022→2023』が、コロナ禍による一時中止期間を乗り越え、9月17日よりスタートした。
現在、全国各地で行われている予選では、シニアの部に60歳以上の一般ボウラーが数多く出場し、ハツラツプレーで会場を沸かせている。
「ボウリングは天候に左右されず、老若男女が、いつでも気軽に楽しめるスポーツです。続けやすいので、日常的に必要とされる運動効果が得られ、それが体にプラスになります」
こう語るのは、ポイントランキング上位に入るプロボウラーで、自身のユーチューブチャンネルでの情報発信も行っている加藤祐哉氏だ。
高齢者の運動習慣の重要性は、いわずもがな。定期的に体を動かすことで体力・筋力のアップ、骨粗鬆症や生活習慣病の予防など、さまざまな効果を期待できる。
■30分のプレーでウォーキング80分の運動量
ベストスコアは260という、ボウリング愛好家でもある『高円寺整形外科』院長の大村文敏氏は、ボウリングの健康効果について、こう語る。
「30分のプレーで、ウォーキング80分の運動量に匹敵するといわれるほどの運動量があるとされ、運動効率がいい。また、筋肉をそんなに強く使うことがないうえ、有酸素運動が中心です。これらの点から“楽にできる”メタボ対策スポーツと言えます」
さらに大村氏は、男性ならば、6キロ前後あるボールを投げる、という動きの効果をこう指摘する。
「ボウリングでは重いボールを持って歩き、投げる。つまり、上半身と下半身の筋力を使うことで、中高年になると低下しがちな体の平衡感覚やバランス感覚が養われ、転倒の予防にもつながります」
体だけでなく、心にも、こんな“ストライク効果”があるという。