■隆盛を極めた「月9ブランド」に陰り

 二宮の主演映画『ラーゲリより愛を込めて』の公開も、12月9日に控えている。

「ドラマにも映画にも、さらには特番にも引っ張りだこということですよね。そんな二宮さんが、来年10月クールに月9ドラマで主演を務めることが内定していると。

 フジが二宮さんに白羽の矢を立てたのは、かつて隆盛を誇った月9ブランドを何とか盛り返したいという思いが強いからではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 フジテレビの月9といえば、90年代に『東京ラブストーリー』や『101回目のプロポーズ』などが世帯視聴率30%を超える大ヒットを記録し、社会現象を巻き起こした。また、『ひとつ屋根の下』、『ロングバケーション』、『ラブジェネレーション』、『HERO』といった30%を超えるドラマを次々と世に放ってきた伝統の枠でもある。

 しかし、ここ数年は視聴率が低迷。平均視聴率が10%に達しない作品も多く、10%を超えただけで大成功、といったような状況にあった。

 さらに10月17日からは、同時間帯にTBSで人気番組『クレイジージャーニー』が復活。月9ドラマはかつてない危機に直面していると言えるだろう。

「17日は『クレイジージャーニー』を意識してか、日テレでは通常22時スタートの『月曜から夜ふかし』の2時間SPを21時台からぶつけてきましたからね。

 ダウンタウン松本人志さん(59)とマツコ・デラックスさん(49)というバラエティ界最強のタレント、最強のコンテンツ2大巨頭が月9に立ちはだかったわけです」(制作会社ディレクター)

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