■コア視聴率はもうすぐ1%台……

『VS魂』は『VS嵐』の後継番組として2021年1月よりスタート。キャプテンを相葉、キャプテン補佐を風間俊介(39)が務め、Sexy Zone(セクゾ)の佐藤勝利(25)、ジャニーズWEST藤井流星(29)、King&Prince(キンプリ)の岸優太(27)、美 少年浮所飛貴(20)のレギュラーメンバー6人が、趣向を凝らしたゲームで対決を繰り広げてきた。

 ジャニーズの人気者がズラリとそろった番組だが、スタートから視聴率はまったく振るわず、ゲームの内容を少しずつ変えるなどマイナーチェンジを図ってきたものの奏功せず。

 4月28日の放送からは『VS魂 グラデーション』と番組タイトルも変え、「世の中のモノを正しく並び替える=グラデーションする」を主題とした新感覚ゲーム番組として大幅リニューアルを断行したものの、現在に至るまで視聴率は向上していない。

「『VS魂』のときには世帯視聴率は6%台、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は3~4%ほどを推移していました。ところが『グラデーション』になってから世帯は4%台に、コアも2%ほどとさらに数字を落としていたんです」(前出の制作会社関係者)

 9月1日の世帯視聴率は5.8%、この日のコア視聴率は3.0%あったものの、同15日はそれぞれ4.6%、2.5%、29日は4.8%、2.7%、そこから約1か月放送がなく、10月20日も4.4%、2.1%と下降の一途をたどっている。

「20日の同時間帯、日テレの『THE突破ファイル』はコア4.1%、中居正広さん(50)が体調不良から復帰した『速報ドラフト会議 THE運命の1日』(TBS系)も2.6%でしたから、『VS魂』はまったくコア数字を取れていないんです。若いジャニーズの人気タレントがずらりと勢揃いしているとは思えない、若い層が見ていない番組になってしまっていますね……」(前同)

■改編のたびに打ち切りが検討されてきた『VS魂』

『VS嵐』は最後の1年、世帯視聴率11%超えと好調をキープし続けた。それは5人そろった嵐が見られるのが最後だから――という理由も大きかったが、『VS魂』は7%ほども世帯視聴率を落としてしまっている。

「『VS魂』にも各グループの人気メンバーがそろっていますし、ゲストも一流俳優や人気芸人など豪華ですから、言い訳はあまりできないでしょう。

 たびたびリニューアルを繰り返してきたことからもうかがえますが、『VS魂』は改編のたびに打ち切りが検討されているほどだといいます。放送するフジも例に漏れずテレビ不況にに苦しんでいて、もはやジャニーズタレントが出ている番組だからといって、無理やり続けていくほどの余裕はありません」(同)

 今年4月に鳴り物入りで始まった昼の情報番組『ポップUP!』も、早々に打ち切りが決定。フジテレビは数字が取れない番組を容赦なく切るような体制になりつつあることもうかがえる。

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