■バイきんぐの2人は内容もロクに知らず出演を快諾!
――主演をマツモトクラブさんがやられるのもイメージピッタリですね。
「当初は俳優の方にやってもらおうと思っていたんですが、やはり僕のことを分かってくれている人が演じた方がいいのでは、となり、彼に依頼しました。『裏表紙』はショートムービーなんですが、僕は今回、“コントの延長”というふうに考えて制作しましたね。
いとうせいこうさんにはYouTubeチャンネルの対談の際に、ゲリラ的に交渉して、“出るに決まってんだろ!”と快諾をもらいました。また、僕は今、バイきんぐの単独ライブの作家もやらせてもらっているんですが、その際に話をしたら、小峠さんが即答で“オレ出ますよ!”と。で、西村さんも被せるように“オレも出ますよ!”となり出演が決まりました。バイきんぐの2人は、内容は全く知らずに、ですね(笑)」
――いとうせいこうさんやバイきんぐの2人、マツモトクラブなど名前が知れた方々が映画には出演されますが、ショートムービーということで予算が少ないのではないでしょうか?
「そうなんです。予算は本当に厳しくて、かなり切り詰めて、また関係各所には大変協力してもらって進めています。バイきんぐの2人には数千円は払おうと思っていますが……なかなかギャラも払えない状況ですね。カメラの機材代などがどうしてもかかってしまいますから。それで今、クラウドファンディングを行なっています。目標金額は500万円。目標金額まではまだまだで11月13日まで絶賛募集中ですので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに、事務所の先輩の島田秀平さん(44)は、ポンッと100万円協力してくれたんですよ」
――島田さんすごいですね! それで、いよいよ撮影が直前に迫っているんですよね? 初監督を務めるわけですが、今はどういうことを考えていますか?
「全体的にピリッとした感じにはしたくないなと思っています。そうした空気だけは避けたいですね。芸人が多く出演しますから、アドリブ大歓迎で、大いに期待しています。脚本を超えていく、監督の僕の想像を超えていく演技、アドリブを期待したいです」
川元が撮るショートムービー「裏表紙」は、主に東京・板橋区で撮影が行なわれるという。板橋は、川元のマネージャーで映画の発起人でプロデューサーも務める都丸皓介氏の地元だという。
「工場、スーパー、荒川の土手……撮影場所の多くが板橋での撮影になります。出演者へのお弁当も地元の惣菜屋さんがオリジナルで作ってくれる予定ですし、地域の温かい協力を受けた“板橋区愛”あふれる作品になりそうです」(都丸氏)