■「じゃ、車に気を付けて」が意味深な伏線に聞こえてくる

 第4話ではコンビニ近くの道で、“青羽家で飲んだ分の缶ビールを律儀に買いなおす想に1本負けてあげる”という、光が想のことを根っからは嫌ってはいない描写があったが、ここで光がかけた一言は、

「じゃ、車に気をつけて」

 だった。

「車に気をつけて」――。この一言が、『エピソード0』を見た後では非常に不吉なワードに聞こえてくるのだ。

《月曜日の朝からエピソード0で4人の過去を垣間見て、みんな幸せになってくれ、、と頭抱えてるし、トラックに轢かれそうになるのが何かの伏線じゃない事を願ってる》《え、じゃあ光くんの「車に気をつけて」は当てこすりってこと、、、?え、、普通に心配してくれただけだよね????フリとか嫌味じゃないよね???まじで事故に遭うとか絶対だめだよ???》《silentエピソード0車に気をつけての伏線回収はこれで終わってくださいね今後誰かが事故に巻き込まれたり死んだりするのは絶対嫌ですよ》

 視聴者のそんな声が、SNSには多数寄せられている。

「“想がトラックに轢かれる”とは考えたくないですが、“想をかばおうとして光が轢かれる”というそれこそ“対比”の演出が起こる可能性もあるわけで……ここまで意味深に『エピソード0』や第4話で車や光との関係性を描写しているのを見ると、彼の身に起こる最悪の展開を想像してしまいますね」

 悪人がおらず、全員が善人だからこその心苦しい展開が続く『silent』。多くの『silent』ファンが、この考察が外れてほしい、と願っていることだろうが……。

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