■キンプリは「5人が同じ方向を向いていない」!?

 なにわ男子は2021年11月にCDデビュー。1stシングル『初心LOVE(うぶらぶ)』は初週70.6万枚を売り上げ、キンプリの『シンデレラガール』を約13万枚上回った。また、7月13日リリースの1stアルバム『1st Love』も初週72.1万枚と驚異的な売り上げを記録した。

「キンプリも大人気なのですが、数字の面ではSnow Manとなにわ男子が凄まじいんです。加えて、10月28日にはトラジャが世界配信デビュー。どうなっていくかわかりませんが、存在感を示していくはずです。そういった事情もあり、事務所としては“キンプリファースト”の方針を見直すことになると聞こえてきています」(前出の芸能プロ関係者)

 民放キー局関係者はこう話す。

「キンプリには“メンバーが事務所の言うことを聞いてくれない”といった内部的な事情もあるそうなんです。よく言うとそれぞれの個性が強く、考えをしっかり持っているということでもありますが、事務所サイドの提案するマネジメント方針に全乗っかりしてくれない、というケースも少なくないといいます。

 事務所は他のグループとの兼ね合いやバランスなども考えつつ、全体を見てそれぞれのグループの方針や売り方をいろいろと考えているんですが、キンプリメンバーは、そこに意見してくることもあるそうですからね。

 もちろんそれはいいことでもあるのですが、メンバー5人が同じ方向を向いていないということでもある。これはジュリー氏が一番嫌うパターンですよね……。過去の例で言うとKAT-TUNもそうでした」

■キンプリの「KAT-TUN化」とは……

 2001年に亀梨和也(36)、赤西仁(38)、田口淳之介(36)、田中聖(36)、上田竜也(39)、中丸雄一(39)の6人で結成したKAT-TUN。2006年3月にはCDデビュー前のアーティストとしては史上初めて東京ドーム公演を開催し、1stシングル『Real Face』はミリオンセラーを記録するなど、一時は嵐を凌駕するほどの人気を誇った。

「KAT-TUNは当時からジュリー氏が担当していますが、赤西さんが“自分のやりたいことをやりたい”と独走して結果的に退所。これに田中さん、田口さんも追随し、今ではメンバーは3人に。グループの勢いもだいぶ減速してしまいました。

 仲の良さがウリでもあるキンプリからメンバーが抜けることは考えにくいですが、KAT-TUNと同じように、それぞれがソロ活動もできるほどの実力と魅力を持っていますからね。だからこそ、スケジュールやタイミングによっては1つにまとまることも難しいこともあるはずです。

 そこにきて、滝沢氏の退所もあり“キンプリファースト”の方針をやめるということのようですから、これまでのような活躍ができなくなる可能性も出てきそうですね……」(前同)

 嵐のようにジャニーズ事務所の将来を背負っていくとみられたキンプリだが、滝沢氏の退所で“意外なピンチ”を迎えつつあるのだろうか――。

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