■眞栄田郷敦がいるから成り立つ?

 視聴者のツイッター上の反響は、「目が離せない展開の連続。ドラマの秀逸な点は、単に重苦しさだけにとどまらず、郷敦くんの目力やポンコツぶり、鈴木亮平の匂い立つ色気など、エンタメ色との絶妙なバランス感覚なのかも」など、ドラマの攻めた内容とともに、郷敦や鈴木の存在感が好評だ。

 また、メディアの報道姿勢に疑問符を突きつける、力の入れ具合が好評で、前回は麻生副総裁を思わせるキャラが登場したが、今回は安倍元総理が東京オリンピック誘致のため、福島の原発はコントロール下にあるとアピールしている、実際のニュース動画が使われていた。

 このシーンは地上波では見られたが、見逃し配信「TVer」は静止画に変わっていた。著作権のためライブ映像が静止画に変わることは多いが、今回のようなことは珍しい。そのため、「実際のニュースを混ぜて来たあたり、制作陣のものすごい気概を感じる」など、評価の声が多かった。

 視聴者の指摘にもあるが、深刻なテーマで気が重くなりがちだが、今のところ、郷敦演じる拓朗のポンコツキャラと、鈴木の男の色気がうまく解毒している。拓朗にもつらい過去があり、恵那と斎藤の別れもスキャンダル報道だけではないようで、今後も郷敦と鈴木の存在が物語に大きな影響を与えそうだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4