■コア視聴率トップの『スッキリ』は来年3月に終了

 テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率では『スッキリ』(日本テレビ系)、『ラヴィット!』(TBS系)、『めざまし8』(フジテレビ系)の後塵を拝し、全く冴えない『モーニングショー』だが、世帯視聴率は8~9%と長年にわたってトップを走り続けてきた。

「ところが騒動以降、玉川氏はスタジオ不在に。今回の登場で視聴者が沸きましたが、淡々と取材内容を伝える感じになっていて、“ツッコミ不足”“過激さ不足”に不満を持つ視聴者も少なくなかったようです。

 玉川氏の不在、出演してもかつての鋭さはない、そんな状態ですから『モーニングショー』は明確にパワーダウンしています。MCの羽鳥慎一さん(51)も焦りを感じているのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

『モーニングショー』だけではない。今、朝の番組に大変化が生じようとしている。11月7日に当サイトでも報じたが、極楽とんぼ加藤浩次(53)がMCを務める『スッキリ』が2023年3月に終了することが正式に決定したと、11月9日配信の『週刊女性PRIME』も報じた。

『スッキリ』を巡っては、これまで何度も打ち切り説が報じられてきた。約17年にわたって続いている番組ゆえ、マンネリ化も指摘されていたほか、視聴率もかつての勢いを失いつつあった。

 さらに2021年3月にアイヌ民族への不適切な表現もあり、同年7月に放送倫理・番組向上機構(BPO)から「明らかな差別表現を含んだもの」として“放送倫理違反”が指摘された。

 また、2019年の6月から7月にかけて、芸人の闇営業問題が取り沙汰された際には、加藤が『スッキリ』の生放送で「今の社長、会長体制が続くなら会社を辞める」と所属していた吉本興業を猛批判し、“加藤の乱”と呼ばれる事態に発展。

 これがきっかけとなり加藤は専属エージェント契約へ移行。2021年3月末にはエージェント契約も解除されている。

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