■崩壊のキッカケは「アメリカ武者修行」!? インタビューで浮き彫りになっていた“3対2”の「温度差」!

『週刊朝日』のインタビューで、平野は《僕はアメリカでの目的が「挫折すること」。それはすんごいかなった(叶った)》としたうえで、打ちのめされたものの、《世界のレベルを知れたというか、ここに向けて頑張ればきっとすごいグループになるだろうなというイメージはついた》とコメント。

 神宮寺は《感じたことがいっぱいすぎて、もうキャリーバッグがパンパン。アメリカでしか学べないことがこんなにもあるんだって思った。ハードルというか、壁は高いんだなって》と痛感したと語っていた。

 岸に至っては、《アメリカを見に行ったわけじゃなくて、人生を見つめ直しに行った部分もあったと言っても過言ではないから。この先の僕らが歩かなきゃいけない、まだまだ厳しい道のりというものを感じることができたね》と告白していたのだ。

「もちろん永瀬さんも“壁の高さを痛感した”、高橋さんも“久しぶりに学ぶことの楽しさを思い出した”としてはいましたが、語られる言葉の強さ、そしてインタビューの文字数を見ても平野さん、岸さん、神宮寺さんの熱量は圧倒的。それだけ3人は、アメリカ、ロサンゼルスでの武者修行で強烈な刺激を受けたということですよね。

 にもかかわらず、コロナ禍でなかなか渡米できないということを差し引いても、『King&Princeる。』(日本テレビ系)などレギュラー番組、国内コンサートにソロ活動でのドラマなど、スケジュールは一杯で、海外展開なんて余裕は全くない。

 キンプリは各々が魅力的で、人気、実力ともに十分。だからこそ、ドラマや映画、そしてバラエティ番組などソロの仕事のオファーも殺到し、“グループ5人が集結しアメリカを目指す”という夢に向かうことも、徐々に難しくなってきたのではないでしょうか。もちろん、コロナ禍も非常に大きなウエイトを占めていたことは間違いないと思われますが……。

 そんななか、約3年前のロサンゼルスでの武者修行で、アメリカでの活躍を目指しながら全く足りていない自分を痛感した平野さんたち3人が、現状の目の前のことで手一杯の日々に強い焦りを感じ、それが強い不満に変わり、結果的に限界に達してしまった――そういう可能性は十分にありそうですよね。やはり、このアメリカ武者修行が、転機だったのかもしれませんね……」

 11月4日、3人がキンプリ離脱を発表した日、ファンクラブサイトの動画で平野は「海外で活躍できるグループを目指すというのは、そこにグループのそれぞれの活動方針を踏まえた上で、全力で取り組んだとしても“もう遅いな”と感じてしまい」と語り、岸は「海外で活躍できるグループになるためには、今のままでは到底無理だとも感じるようになってきました」と胸中を明かしていた。

 メンバーの命運を大きく変えたアメリカ武者修行。それを明かしたインタビューにあった“温度差”が2年後の今、もはや埋められない“溝”となって露呈してしまった――。

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