■平野の「脱退」で「もう見れない」と『クロサギ』から離脱するキンプリファン

 実際に世帯視聴率は脱退公表前の3話が7.5%だったのが4話で6.9%まで下落しており、

《クロサギももう見れないしツキヨミも聞けない》《クロサギ見たいけど落ち込んじゃうしまだなんとなく平野紫耀くん見れないから、山下のクロサギ見た》《クロサギも見れない。だって見たら平野紫耀の作品終わっちゃうでしょ》

 など、複雑な心境を抱え、『クロサギ』の視聴をやめたという視聴者の声が多くSNSに寄せられている。

 当初の大きな期待を数字面では裏切ってしまっている10月ドラマ。『クロサギ』に続くのは、“月9”だという。

「主演や制作陣、放送枠のブランド力などから、期待値が非常に高かったドラマ、吉沢亮さん(28)主演のフジテレビの『PICU 小児集中治療室』が数字的には良くないですね。こちらも、シナリオ、出演俳優の演技面の評価は悪くないものの、視聴率は厳しい。初回こそ世帯10.3%、コア3.6%と及第点以上のスコアでしたが、11月7日放送の第5話は世帯8.4%、コア2.3%とやはりガクッと落ちています」

『PICU』は同枠で2019年と20年に2シリーズ制作され好評を獲得した上野樹里(36)主演の『監察医 朝顔』の制作陣が再集結したこと、主演の吉沢を筆頭に旬なキャストを多くそろえていたことから大きな期待がされていた。しかし、小さな子どもも命を落とすシビアな医療の現場を描いているため、「見るのが辛い」という親世代の視聴者は少なくないという。

 さらに、最終的に和解が成立したものの、第1話の描写が現実の北海道の医療事情と食い違っていたうえ、町名をそのまま使用していたことから、初回放送後、北海道美瑛町がフジテレビに抗議するトラブルも起きてしまった。

《『PICU』は感動の押し売りみたいなのがものすごく鼻についてつまらない。主人公が妙に熱血なのも不自然、現代っぽくない。『朝顔』がそもそも嫌い》《題材もキャストもなんか面白そうだったのに、イマイチ入り込めないというかリアリティがないというか、物足りなさがスゴい》

 といった厳しい声もSNSにはあるが、吉沢は放送前に「個人的に子供のころから『野球と言えばイチロー』『ドラマと言えば月9』ってくらいおなじみ感があるものだと勝手に思ってました」と熱く語っていただけに、今後の巻き返しに期待したい。

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