日曜夕方の憂鬱を笑いで吹き飛ばす『笑点』(日本テレビ系)。放送開始から56年目を迎えた長寿番組に、異変が起きている。
「三遊亭円楽さんの死で、視聴者離れが加速。円楽さんの追悼特集を組んだ10月2日には、世帯視聴率17.7%(関東地区)と、今年最高タイを記録しましたが、その後は苦戦しています」(全国紙文化部記者)
人気者の抜けた穴は大きかった。江戸川大学教授(お笑い論)の西条昇氏が言う。
「円楽さんは自身の“腹黒キャラ”だけではなく、他のメンバーの個性を引き出すのも上手でしたからね」
■注目の後任は?
気になる“後任”だが、「日テレの福田博之常務は10月24日の会見で、“もちろん後継を決めたい。今、その作業をしている”と話しましたが、難航中のようですね」(前出の文化部記者)
その裏には、極秘の“大改造計画”があるという。
「番組側は、健康に不安のある85歳の林家木久扇師匠にも勇退してもらい、若返りを図りたいようです。円楽さんがご存命なら、大名跡“三遊亭円生”襲名が控えていた。これに合わせて、円楽と木久扇の両氏に勇退してもらうシナリオだったようです」(放送作家)
人気者とはいえ、円楽さんに、いつまでも頼れないという事情もあったらしい。
「ところが、円楽さんの急逝で大混乱に。計画の練り直しに、時間がかかっているんでしょう」(前同)
■有力候補の一人、柳亭小痴楽
木久扇師匠が当初の計画通り近く引退となれば、2席が空くことになる。
「柳亭痴楽の次男で、若手ユニット『成金』で活躍している柳亭小痴楽(33)は有力候補の一人。ただ、彼は『落語芸術協会』の所属。今回、欠員の出た『落語協会』と『五代目圓楽一門会』の穴埋めにするなら、モメるかも……」(同)