■回収された川口春奈の「好き」

 そして、ラストシーン。想は紬の手を取って声を出そうとするが、紬は「大丈夫。しゃべんなくていいよ」というと、「違うから。声好きだったけど、それ以外も好きだから」と、手話ではなく声で伝える。そして、手を離そうとして想に抱きしめられると、紬は聞こえていなくても思いが伝わったことを確信する。

 視聴者のツイッター上の反響は、「第1話の告白の時の聞こえてないふりの“好き”と、今の聞こえてないけどちゃんと伝わった“好き”……何このドラマ? 7話で1話の伏線回収するの神かよ」など、イヤホンをした想に紬が「好き」と告白したシーンと、聴覚を失った想に「好き」と語りかけたシーンのつながりに感動。

 また、図書館のシーンがあったのだが、「3話で湊斗の手から飛び立ったてんとう虫の先には想が見えて、今回は想が抱っこした男の子が手に取ったのがてんとう虫の図鑑の先に奈々が見えて。ここでまた幸運のシンボルてんとう虫を出しくるの天才すぎ」と、紬の部屋での湊斗(鈴鹿央士/22)のシーンとつながっていると指摘が。

 残すところ、あと3話だと思われるが、奈々と春尾が過去に関係したことが匂わされたものの、ここから恋模様での大きな波乱は起きそうにない。一方で気になるのが、妹・萌(桜田ひより/19)に「それは、お母さんの自己満足だよ」と言い捨てられるほど、想のことを過剰に心配している母・律子の存在だ。

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