■見ていて応援したくなる文学青年を演じる赤楚

 赤楚は舞の幼馴染でお好み焼き屋「うめづ」の息子の梅津貴司(うめづ ・たかし)を演じている。

 穏やかな文学青年だが、高卒後に入社したシステムエンジニアの会社で追い詰められた挙句、憩いの場だった古本屋「デラシネ」が突如閉店してしまい失踪。

 その後、舞たちの助けもあり騒動は解決し、現在は「旅しながらその土地で働いて、自分の居場所を探したい」と家には帰りつつも各地を旅して、短歌づくりを楽しんでいる。

 貴司が立ち直るまでのドラマは「会社で追い詰められてどんどん精神的にきつくなっていく」という流れもあり視聴者から共感の声が多く、

《「干からびた犬」状態の赤楚くんが可愛すぎる思わず水をかけて戻してあげたくなる》《たかしくんも舞いあがれると、信じています》

 などと、応援の声が相次いでいた。

 ちなみに、「湯上りでまだ肌がうっすら濡れている状態で浴衣を着る」という視聴者へのサービスとも受け取れるシーンもあった。そこは制作サイドも赤楚のイケメンパワーを利用しているのだろう。

「なお、朝ドラお約束の“結婚”についてですが、ファンの間では“するなら柏木(目黒)ではないか?”と言われています。それというのも、貴司(赤楚)と舞は確かに仲がいいし、彼は片思いしてるようなフシもあるんですが、舞は貴司をまったく意識していない。

 くわえて、もう1人の幼馴染の久留美(山下美月)と3人でいる場面が多いですが、基本的に“貴司と久留美、そして舞”という立ち位置が多く、行きつけのお好み焼き屋でも“貴司と久留美が隣同士で、向かいに舞が座る”という距離感だからですね」(前出のテレビ誌編集者)

■赤楚は来年4月クールにドラマが内定している

 元から人気があったのが「朝ドラブースト」がかかりそうな赤楚と、同時期に『silent』と『舞いあがれ!』で目立つ役どころに抜擢され、大活躍している目黒。そんな2人については、今、テレビ各局のドラマ関係者、映画関係者の間で「大争奪戦」が繰り広げられているという。そして、赤楚には、朝ドラ終了後すぐの“内定”もあるという。

 制作会社関係者は話す。

「今、『クロサギ』が放送中のTBS金曜22時枠で2023年4月クールには山田裕貴さん(32)主演のドラマが控えているんですが、これに赤楚さんも登場するそうですよ。ドラマの内容はSFチックな作品だとか。

 赤楚さんが『舞いあがれ!』以外で直近でレギュラー出演した連ドラは、今年7月クールに放送した中村倫也さん(35)と有村架純さん(29)の『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』だったし、TBSとの結びつきが強くなりつつある感じですね」

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