■『めざまし8』は“漁夫の利”で躍進!?
『スッキリ』が2023年3月に終了することが決まり、『モーニングショー」がコア視聴率を落としている中、“漁夫の利”を得そうなのが谷原章介(50)がMCを務める『めざまし8』(フジテレビ系)だという。
「世帯視聴率と個人視聴率では『スッキリ』と変わらないほど安定しています。コアではまだ『スッキリ』のほうがいいですが、番組自体が終わってしまいますからね。
実は『めざまし8』は着実に数字を伸ばしていたんです。3月時点で世帯も個人も『スッキリ』と並んで2位タイでしたしね」(制作会社ディレクター)
■硬派な報道姿勢で支持を獲得
『めざまし8』の視聴率は3月に大きく躍進。同月、ロシアによるウクライナ侵攻に各番組は多くの時間を割いて報道した。
「『めざまし8』はウクライナ侵攻の話題を、なるべく視聴者の生活に近いトピックで取り上げようとしました。戦う女性たちや、プーチン大統領の家族の話題、ロシアで広がるZ文字現象など、独自取材が評価されてきました。
さらにキーウ市長の単独でインタビューしたりと情報が錯綜する中で、当事者への取材で他局に差をつけることができたんでしょう。『めざまし8』の強みは何と言っても『とくダネ!』のスタッフがしっかりと残っているところですよね。
彼らの経験と取材網で、硬派な報道をすることができるんです。番組上層部も“うちは硬派路線でいく”としっかり方針を定め、大きな事件が起きたときにはしっかりと報じるということ。そこに魅力を感じている視聴者が多いんでしょう。
2021年の春から始まった『めざまし8』。番組スタートから1年半以上が経ち、本来俳優の谷原さんもキャスター業に徐々に慣れてきて、視聴者も見慣れてきた、というのもあるでしょうね。谷原さんはW杯取材のためにカタール入りもしましたが、先日、イベント後に“今までの生き方とは真逆”の生活になったと語っていました。人生を懸けた勝負が、奏功してきたと言えるのかもしれませんね」(前同)
関西や名古屋地区ではほぼ毎日、『めざまし8』は『スッキリ』に視聴率で勝っているという。
「日テレがどのような新番組を用意しているのかにもよるでしょうが、『スッキリ』が終われば『めざまし8』の数字はさらに上がる可能性は高い。『スッキリ』終了を受け、『めざまし8』の出演者、スタッフの士気も上がっているのではないでしょうか」(同)
2023年3月の『スッキリ』終了後、朝の視聴率戦争は新たな局面を迎えることになりそうだ。