■A氏が口癖のように語っていたという超有名漫画

 K氏(A氏)は『文春』の取材に対してH氏に事実確認をしたうえで「詐欺行為ですから当然認められません。他の従業員に話を聞いたら会社の金を横領していた可能性があることがわかり、9月にクビにしました」とH氏を処分したこと、木本の詐欺行為にK氏は一切かかわっていないことをコメント。

 M(B)については「Mが作った会社の取締役にも名前を貸しましたが経営には全く関わっておらず、口座すら見たことがありません。今は取締役も辞めています」としつつも「連帯保証人になっている件はいくつかあり、その確認をしたいのですが、数カ月音信不通が続いている状態です」としていた。

「一連の報道を踏まえて考えると憶測の域は出ませんが、今回亡くなったA氏は木本さんとしまださん両者の詐欺事件に立て続けに関与していた疑惑が出ていたということです。今回亡くなったことも、詐欺事件とかかわりがあるのでは、とも考えられていますね……」(前出の芸能プロ関係者)

 そんなA氏は、芸能プロダクションの社長という華々しいイメージのある職に就いていたが、そうした世間一般のイメージとは少し雰囲気の違った人物だったという。

「少しアウトローな雰囲気も漂わせていたというか……見た目は短髪のマッチョな男性でしたね。

 周囲には、“オレは『闇金ウシジマくん』(小学館)のモデルなんだ”とよく話していたそうです。『ウシジマくん』はタイトル通り“闇金”を舞台にアンダーグラウンドの世界を描くにあたり、作者の真鍋昌平氏は非常に緻密な取材をしている作品で有名なだけに、真実味のある話ではありますが……。

 いずれにしても、実質は無関係とはいえ今回の衝撃的な報道であらためて名前が出てしまい、さらなるイメージダウンが必至な木本さんは、復帰がさらに遠のいた、と言えそうですね……」(前同)

 騒動の関係者の死もあり、ますます謎が深まっていく木本の投資トラブル。果たして、完全解決の日は来るのか――。

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