■日テレ看板番組でも今年「お尻に吹き矢」がNGカット

 ちなみに、同じ日本テレビの超人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)では、今年1月23日に河北麻友子(30)がせっかく身体を張ったロケが大幅にカットされており、

「いろんなところがカットされすぎちゃって、もう言葉になりません本当に」

「レモンも食べましたし、お尻の吹き矢もやりましたよね!」「もう腹が立ってしょうがないですよ」

 とスタジオで激怒していたこともあった。至近距離から吹き矢を喰らった様子が、写真でほんのわずか紹介されていたが、これもコンプラ的にアウトだったのだろう。

「『絶対に笑ってはいけない』の放送は年末ですが、収録はおおむね秋ごろだし、企画を詰めるのも春ごろと言われています。

 日テレサイドは企画を入念に練り、どんな体制で撮影に臨むのかなども考えた上で、来年の春頃、松本さんとの話し合いに臨むと見られているので、残された時間は今からおよそ半年。ここでおそらく、“ケツしばき”のコンプラ問題も話し合われていくと見られますが、当然、長年同番組を愛してきた視聴者は、“アウトからのケツしばき”を求めているところが大きい。そこをマイルドにしすぎたら、面白さが根本から破綻するわけですから、本当に難しい問題でしょうね……」(前出の制作会社関係者)

 BPOの厳しさについては、今年5月15日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でダチョウ俱楽部・上島竜兵さん(享年61)について語る際に、彼らのネタが現在のテレビで流行りづらくなった件に触れて、

「“痛みを伴う笑い”がダメと言われてしまうと、熱湯風呂とか熱々おでんとかもできない。僕はあの芸が有害なんてちっとも思わないし、それだけが理由とは思わないですけど、“BPOさん、どうお考えですかね?”と、ちょっと思いますね」

 と、真剣なトーンで苦言を呈したこともある松本。

 日テレは、「デデーン、『ガキ使』、アウトー」と音が流れそうな状況になってしまった現状とどう折り合いをつけ、どんな“グランドフィナーレ”を見せてくれるのだろうか――。

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