■『ラヴィット!』が革命を起こした!?

 日々起こる事件、ニュースを取り上げるワイドショーは日本中、時には海外にも取材に出向く必要や専門家のコメントを取る必要がある。かつては、それでもある程度の視聴率がついてきたため、それなりの地位を保ってきたが、近年は制作費や時間をかけて作っている割りには数字が伴わなくなってきているという。

「朝の番組では、麒麟川島明さん(43)MCの『ラヴィット!』(TBS系)の成功も大きいですよね。ランキング系のVTRやロケもありますが、基本的にはスタジオでの大喜利や芸人をはじめとする出演者たちの立ち回りがメイン。本編までたどり着かず、オープニングトークだけで終了したこともありましたよね。それで『スッキリ』に次いで同時間帯で2番手のコア視聴率を取っているわけですからね。

『スッキリ』終了後の新番組では、『ラヴィット!』のようなことをするわけではないでしょうが、いわゆるワイドショー的な番組にはしないのではないか、ともささやかれていますね。

“生放送であることが重要”といった考えのもと、コロナが話題であればそれを取り上げ、有名人が結婚したらその話題、ワールドカップで日本がドイツを撃破したらサッカーを――といった具合に、常にホットな話題に対応できる体制を軸にしていくとささやかれています」(前出の制作会社関係者)

■日テレ朝の新番組のメインは藤井貴彦アナか

『スッキリ』終了後の新番組のMC候補には、日本テレビの藤井貴彦アナ(50)の名前が挙がっているという報道もある。

「局アナの藤井アナであれば、タレントを起用した場合に必要になる高額なギャラも必要ありませんからね。その点でも合理的だし、藤井アナは人気、実力は申し分ない。その藤井アナを中心に“若者は朝ドラを見ていない”という前提で、裏のNHKにビビらないような構成の番組をスタートさせるのではないか、と言われているわけです。

 個人視聴率12年連続3冠王の“民放の雄”の日テレがそういった攻勢に出れば、他局もこれに追随していくことになるはず。今後はますます“シニア層は朝ドラ、若年層は民放”という流れが加速していくことになるのではないでしょうか」(前同)

 来春、日本テレビがどのような“午前中改革”に乗り出すのか、多くのテレビマンがその動向を注視している。

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