■準決勝で敗れた第3回大会の苦い記憶を繰り返さないように
橋上氏には、準決勝で敗れた第3回大会の苦い記憶がある。
同大会では、国内組のエース級が集結するも、人数制限の都合で抑えが不在に。それが方程式のない“流動的な起用”につながった。
「短期決戦の国際大会は、個々の選手の好不調やボールへの対応など、イレギュラーな面が多い。特に抑えのような専門職には、経験や慣れ、メンタル面での準備も不可欠です。その意味でも、別に抑えの投手を置いて、戦況を見ながら、ブルペンで大谷が待機ができる環境が必要です」(同)
■投手降板後もDHで出場できるか?
大谷をめぐっては、懸念材料が、もう一つある。投手での降板後もDHで出場ができる、通称“大谷ルール”の可否だ。
「事実上、日本だけを利することになるルールを、他の対戦国がはたしてよしとするのか。国の威信を懸けた戦い、という趣旨からしても少し難しい気はします。その場合は、投手・大谷が降板後に、外野に回るケースも想定しておく必要がありますよね」(同)
「先発+DH」か「DH+守護神」、あるいは別のプランがあるのか。いずれにせよ、“二刀流”が国際大会でも躍動するはずだ。