「倒産を知らせなかった」両親から受け継いだ「おカネ」への哲学とは?完璧すぎる男性・黄皓の「バチェラー前夜」【黄皓の素顔に迫る独占インタビュー】(3)の画像
黄皓さん

 社会的地位もある美しい独身女性が、17名の男性の中から運命の相手を選ぶ、Amazonプライムの恋愛リアリティ番組『バチェロレッテ・ジャパン』。2019年に放送されたシーズン1で、候補者男性のひとりとして登場したのが黄皓さん(36)だ。
 その軽妙なトークと整った顔立ちで、視聴者の心をくぎ付けにしたのち、今度は立場を180度変えて、イケメンで高学歴な独身男性が25名の女性の中から運命の相手を選ぶ『バチェラー・ジャパン』のシーズン4に、黄皓さんは登場。女性たちの争いの的となり、1人の女性と結ばれた。
『バチェロレッテ・ジャパン』と『バチェラー・ジャパン』両方に参加した唯一の存在で、番組出演後も経営者、YouTuber、インフルエンサーとして多彩な活躍を見せる彼に、本サイトは独占でインタビュー取材。「ハイスペック男性」と称される彼のホンネと意外な素顔に迫ったーー。

 早稲田大学を卒業後、大手商社に入社しバリバリ活躍していた黄皓さん。29歳の時、退職してジムの経営を開始。順調に店舗数を増やし、今では全国15店舗を展開し、ジム以外にも自宅にいながら指導を受けられるオンラインフィットネスサービスの会社も立ち上げている。順風満帆にも思える経営者としての生活にも、実は不安は付き物だったようで――。

――黄皓さんのご両親は中国出身で、ご自身も生まれは中国ということですよね。3歳のときから日本と中国を行き来して、高校入学をきっかけに、15歳のときにご両親と日本に住み始めたということですが、当時は、小金井公園(東京都小金井市)の家賃月4万円のアパートに家族3人で住んでいたと伺いました。大学卒業後、商社で働きだしたときは、どういう感じのお家に住んでたんですか。

 商社マンになった時は、元々親が持っていた持ち家があるから、大学も社会人も家賃はかからないと思うじゃないですか。でもうち、ここで1回倒産して家がなくなってるんで。僕が三菱商事に入った時は、日本に家がなかった。その時は会社の寮があったんですよ。月1万円で家賃光熱費全部込み。でも僕は、同期みんなとコミュニケーションを取るために月1万円払って寮の部屋は残しつつ、自分で11万円の家賃払って品川に住んでたんですよね。

――それはどういう理由があったんですか?

 先輩と絡むのもめんどくさいな、嫌だな、っていうのがありましたね。僕は“いい家に住みたい。モテたい”が強かったから、“絶対10万円払う”と思ってました。でもどう考えても支出が合わない。だって、初任給手取り18万円とかで……。でもそれは親が支援してくれてた。1年目とか全然すごい支援してくれて、家賃の半分持ってもらってました。

 実はそのとき、親は1回倒産していたんです。でも、僕はその時に自分の両親が倒産していることを知らなかったんで。そういうのを気づかせずに助けてくれてたっていう面でリスペクトは強いです。

――すごいですね。倒産されたこと、御存じなかったんですね。

 そう、あとで知ったんです。あの時、倒産してて、中国で両親は2人で生活費5万円、10万円の生活してたのに、僕1人で日本で20万円とか30万円とか使って……。ただそれを聞いて“マジで恩返ししよう”って思ったのはやっぱありますね。

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