■質疑応答で最初に指定されたのがNHKのスタッフで……

 そんななかで始まった加山への取材。そこで、質疑応答で最初に指名されたのは、NHKの情報バラエティ番組のスタッフだったという。

「最後の『紅白』になると思いますが、どんな気持ちで歌うのでしょうか?」

「日本中にファンがいると思いますが、どんな気持ちを届けたいですか?」

「史上最高齢(※北島三郎の82歳を更新)の出場になりますが、いかがでしょうか?」

 という3つの質問を、NHKの番組スタッフは加山にしたという。

「85歳になって人前で歌を歌えるのは世界どこでもいない。『ギネスブックに載るの?』っていうくらい、信じられないよね。85歳になるまで人前で歌えて、そういうチャンスをいただけるなんて、なかなか縁のないことだからありがたいです。天から与えられたモノだと思って、頑張りますよ」

 と質問に加山は答えていたというが……。

「“最後のステージに選んだ”といった文言でマスコミを集めておいて、取材直前になって、『紅白』に出場することを発表。しかも、質疑応答で一番最初に指名されたのがNHKスタッフで、質問内容も『紅白』……まぁ露骨ですよね。“ヤラセ”と言われても仕方ないでしょう(笑)。

 もちろん加山さんがコンサート活動から引退するのは事実だし、『紅白』については、NHKのオファーを受けただけなので加山さんには全く非はありません。

 ただ、完全に取材陣が紅白の宣伝に使われるような形になったわけで、当然ながら取材陣は“NHKやりやがったな”とあからさまな茶番劇に付き合わされたことに憤りの声が上がったというわけです」(前出のワイドショー関係者)

 史上最高齢出場歌手として『紅白』で有終の美を飾る“若大将”加山雄三。思わぬところで、ミソがつけられてしまった!?

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