■これまでの『M-1』に比べて審査基準が変わる!?

――上沼さんに近いものを感じますね。

「まさにそうですね。上沼さんもそうですけど、『M-1』は注目度が高いので、何か言って世間が大騒ぎになったり、バッシングが起こる危険性もあるわけですけど、だからと言って言葉を選んで無難な事ばかり言われても面白くない。

 やっぱり、審査員が7人いて7通りの物の見方があるのが面白いわけで。だから、あまりその場の空気を読んだり、批判を恐れて当たり障りのないことを言うのではなく、ちゃんと自分の感覚で堂々とモノを言って欲しいですね。もちろん、山田邦子さんにはそれが期待できると思います」

――逆に、今回の起用に懸念材料などはありますか?

「そんなにないですが、前審査員の上沼さんと巨人さんがキャリアは圧倒的に上でしたよね。

 それに2人ともベテランの漫才師だったので、今回はベテランの漫才師からの専門的な漫才の見方が、ある意味でなくなるわけです。それで審査の雰囲気がどうなるか、というのが分からないですね。

 つまり、山田邦子さんと立川志らくさん、漫才師じゃない人が7人中2人入ることになる。そうすると従来の“漫才師として上手いかどうか?”より、単に面白いかどうかに寄った審査になる可能性があるので、審査の傾向が少しだけ変わるかもしれませんね」

 今回の起用について、山田はこうコメントしていた。

《中川家から錦鯉まで20年以上もの歴史あるM-1の晴れ舞台で今年はどんなドラマが生まれるのか?!

 審査員初登場なのでこちらも生で見られて嬉しい気持ちと、重責を担うプレッシャーで今からワクワクドキドキしています。思いっきり笑わせてください。楽しみにしています》

「審査員」としては未知数の山田。上沼に負けず劣らずの大暴れに期待したい!

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4