■「完全拒否」から他人に合わせられるまでに成長

 メンバー全員やる気があったが稲垣だけは「俺はやらないよ、俺は絶対にやらない」と、ジェットコースターへの乗車を拒否。

 収録は中断し、中居が稲垣を説得するも稲垣はゴネるどころか「嫌なんだよ!」と持っていた手鏡を投げる始末。これに激怒した中居が「ふざけんなっ! 仕事なんだよ」とビンタをしたのである。

 なお、これだけ熱いドラマがあったにもかかわらず稲垣は最後までジェットコースターに乗ることはなく、「スターター、務めます」と言いながらちゃっかりカメラからフレームアウトしたのだから、ある意味では当時からとんでもない大物だったと言える。

 それから時は流れて2016年11月放送のラジオ『中居正広のSome girl‘SMAP(サムガ)』(ニッポン放送)では、中居が稲垣とゴルフに行った話をしていたのだが、ここでも“途中で昼食を食べるか否か”“中居が4人でガヤガヤ楽しむスタイルなのに稲垣は1、2人で黙々とプレイ”と、正反対すぎるプレイスタイルにお互いカルチャーショックを受けた、という話をしていた。

 中居いわく、稲垣は「すげえサイズの合わない服着せられて『いいねいいね~』って言ってるみたいな(笑)」とのことだった。あからさまにぎこちないけど、合わせてくれてはいた、ということだろう。

「スタンスが違いすぎて、普段2人で回るっていう稲垣さんがよく俺のことを誘ったな~と思って(笑)。……あいつ楽しかったのかな?」

 と、中居はそんな稲垣を心配していた。

「マイペースすぎたのが、ちゃんと他人に合わせられるようになった、という成長を感じさせますよね(笑)。

 若き日は、中居さんが稲垣さんを叱るような“長男と次男”のような関係性でしたが、後々は認め合いつつ、それでも根本のスタンスはまったく違う独特の距離感を保ち続けているのでしょう。

 中居さんも、解散後にSMAPメンバーの名前を出す際は気兼ねなく使いやすいのか、稲垣さんの名前をたびたび出しますね」(前同)

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