■三谷幸喜が考えた『鎌倉殿の13人』は誰のことか

――最終回では、『鎌倉殿の13人』というタイトルが指す13人が、「源頼朝の死後、亡くなった13人」(=梶原景時、阿野全成、比企能員、仁田忠常、源頼家、畠山重忠、稲毛重成、平賀朝雅、和田義盛、源仲章、源実朝、公暁、北条時元)だったことが判明しました。タイトルは当然、初代将軍源頼朝の死後の評定衆の13人のことだとばかり思っていましたが……。

 実は、最終回が終わった後に三谷幸喜さん(61)に”お疲れ様でした”とLINEしたら、三谷さんは”源頼家と源実朝、鎌倉殿を2人入れることになるから、ちょっと無理があったかな”と言ってたんですよ。

 やっぱり、鎌倉幕府の将軍(=鎌倉殿)である源頼家と源実朝を入れちゃっているのでそれで『鎌倉殿の13人』とするのは……ということなんですけど、僕としては頼家と実朝を入れる、入れないは関係なく13人出したことが大きいと思うんですよね。”評定衆だと思ってた13人が実はこっちだった”っていう、視聴者への裏切りがあったので、見事でした。頼朝の親族が2人入ってても僕はいいと思います(笑)。

松村邦洋さん
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4