■小腸がんの男女比はかなりの差
そして、男性がかかりやすいとされる「小腸がん」。1年間に発症する割合は10万人あたり女性は1.77人、対して男性は2.61人とかなりの差がある。
「小腸がんは早期発見が非常に難しい病。だから、進行後の症状に気を配るしかありません。腹痛やおなかの張り、血便や嘔吐には要注意です。黄疸の症状が出ることも」(医療関係者)
■男性も乳がんの可能性
意外な部分のがんもある。
「男性にも“乳がん”があります。女性よりも圧倒的に比率は低いのですが、男にも乳腺がありますから、ここにがんが発生するんです」(前出の福田氏)
発症は60〜70代が多く、女性の乳がんよりも進行が早いのが特徴だ。
「多い症状は、乳輪部のしこりや乳頭からの出血、乳輪のただれなど。早期発見も可能で、治療法も女性と同じ」(前出の医療関係者)
希少がんに対抗するには、まず自分の体の違和感に敏感になることが必要だ。