笑福亭笑瓶さんは66歳の若さで…突然の激痛がサイン!石原裕次郎や加藤茶も…大動脈解離で「死なない!」5か条の画像
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 2月22日、突然の訃報に衝撃が走った。落語家でタレントの笑福亭笑瓶さんが、急性大動脈解離のため、66歳で死去したのだ。

「直前の16日には、レギュラー番組『噂の!東京マガジン』(BS-TBS)の収録に元気に参加していたとあって、関係者の間には驚きと動揺が広がりました」(夕刊紙記者)

 突然死を招く「大動脈解離」。実は笑瓶さん以外にも、これまで多くの芸能人が患っている。

「俳優の石原裕次郎さんは1981年、47歳で発症。生存率3%という手術の末に生還しました。また、タレントの加藤茶さんも2006年に63歳で発症し、大手術で奇跡的に一命を取り留めたことが、大きな話題になりました」(前同)

 そもそも大動脈解離とは、どんな病なのか。血管の病に詳しい『さいとう内科・循環器クリニック』(東京都)の齋藤幹氏が解説する。

「心臓から全身に血液を送る『大動脈』の血管は、3層構造になっているのですが、最も内側の“内膜”に亀裂が入り、“中膜”に血液が流れ込んで血管が裂けてしまうのが『大動脈解離』です。大動脈が裂けて心嚢内で出血したり、胸やおなかで大量出血したり、脳や心臓などへの血流が遮断されたりと、命に関わる状況となることも少なくありません」

■胸や背中の激しい痛みや吐き気が

 発症すれば、胸や背中の急な激しい痛みや吐き気、腹痛などに襲われる。死を避けるために、治療は時間との勝負となるという。

「特に、胸部から腹部に通る“上行大動脈”が裂けた場合、手術が発症から1時間遅れるごとに1%ずつ死亡率が上がるといわれています。いずれにせよ、症状が出たら、すぐに病院に行ってください」(前同)

 この病気は中高年男性の発症リスクが高く、季節では冬場、時間帯では午前中に多く発症するという。

 では、どうすれば大動脈解離を予防できるのか。齋藤氏は、「動脈硬化や高血圧の人は発症リスクが高い」と警鐘を鳴らす。

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