■サイ・ヤング賞も現実味
他方、ナ・リーグの最注目と言えば、もちろんパドレスのダルビッシュ有(36)。
今季は6年契約の1年目。節目の日米通算200勝も、あと12勝に迫っている。
「10年目で大リーグ自己最多タイとなった昨季の16勝はリーグ3位の好成績。しかも6回3自責点以内のQS(クオリティ・スタート)達成は30先発中、実に25試合と、堂々のトップです。今季のパドレスは、打線も強化されて、ドジャース以上の優勝候補と目される。彼の安定感をもってすれば、サイ・ヤング賞も現実味を帯びてきます」(前同)
■千賀滉大や藤浪晋太郎も
侍ジャパンには参加しなかったが、そのダルのライバルとなりそうなのが、新加入のメッツで好スタートを切った千賀滉大(30)だ。
デビュー戦では“お化けフォーク”で8奪三振をマークして見事、初白星。シーズン中には、同一リーグのカブス・鈴木誠也(28)との直接対決も見込まれる。
「今や大リーグ随一の資金力を背景に、今季のメッツも補強には余念がない。昨季以上に打線の援護が期待できる状況だけに、シーズンを通して活躍ができれば、千賀は最多勝&奪三振、新人王なども十分、射程内でしょう」(同)
千賀と好対照の“炎上”デビューとなった、アスレチックス・藤浪晋太郎(28)にも、挽回のチャンスは十分にある。
「今季、メジャーリーグでは交流戦が増え、同地区対決が減るので、一度限りのカードが増えます。少ない打席で、藤浪の荒れ球の剛速球に対応するのは至難。リリーフ転向なら、最多ホールドを狙えるかもしれません」(専門誌記者)
WBCの余勢をかい、メジャーリーグでも侍ジャパン選手が活躍しそうだ。