■戦国武将の毛利元就を!

 続いては、大分から海を渡って中国地方へ。この地の豪傑といえば、戦国武将の毛利元就(1497〜1571年)が筆頭だろう。

 ゆかりのある売り場といえば、広島県廿日市市の廿日市ゆめタウンCCだ。

 ここを選んだ理由は、近くに世界遺産の厳島神社があるから。毛利家が中国地方を平定するキッカケとなった、厳島の戦い(1555年)の舞台になった場所だ。この神社は勝運の御利益でも知られる。

「厳島神社の大鳥居は昨年、改修が終わり、鮮やかな朱色が甦よみがえったばかり。しかも発売期間中に広島サミット開催と、勝機は上がるばかり。期待できますよ!」(売り場責任者)

 実際に、19年のドリームジャンボでは、1等・前後賞で5億円が出た実績がある。今回も、いけそうだ。

 西の豪傑が毛利元就なら、北で名をはせた英雄は、アイヌの首長・シャクシャイン(生年不明)だろう。

 1669年6月、江戸幕府の力を背景に、圧倒的に不平等な交易条件を押しつける松前藩に抵抗せんと、シャクシャインは蝦夷地全域のアイヌに呼びかけて、松前藩に戦いを挑む。この蜂起は、彼が暗殺されるまで5か月に及んだ。

 そのシャクシャインの像が、北海道・新ひだか町の真歌公園に設置され、毎年、法要祭が行われている。

 今回、本誌が注目するのは、この新ひだか町の静内イオンCCだ。

「15年と16年の年末で合わせて、1等(ミニ1億円)、2等(2等1500万円)、3等(100万円)が2本出ました。さらに、この1年間では、昨年の年末でミニ2等100万円が2本、今年のバレンタインでもミニ2等100万円が出ています」(売り場責任者)

■無責任男の出身地でW御利益

 戦いの英雄が続いたので、今度は世の中を明るくした英雄を取り上げよう。

 高度成長期のニッポンに登場し、『スーダラ節』や『無責任一代男』のヒット曲で人気者になった、喜劇人の植木等(1927〜2007年)だ。

 彼の父は浄土真宗大谷派の僧侶だが、出身地は伊勢神宮のある三重県伊勢市。いわば阿あ弥み陀だ如にょ来ら いと天あ ま照てらす大おお神み かみのダブルの御利益が期待できる、おめでたい存在なのだ。さらに、同市には招福堂 伊勢神宮内宮前おはらい町店という、縁起が良さそうな名の売り場が。

「まだ一昨年の7月にオープンしたばかりの売り場です。伊勢神宮さんは、おみくじを置いていませんが、せっかくお参りされて運をいただいた方は、宝くじを買われてみてはいかがでしょう」(売り場責任者)

 これは買うしかない!

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