前回に続いて、お笑いコンビ『アイデンティティ』さんとの対談です。2017年から3年連続で『M -1グランプリ』で準々決勝まで進出。公式ユーチューブチャンネル『アイデンティティ田島・見浦』は現在、チャンネル登録者が84万人超えと、今や大人気のお二人なんです。前回は大ブレイクに至ったキッカケでもある、声優・野沢雅子さんのモノマネの誕生秘話について、お伺いしました。『ドラゴンボール』が大好きだったからこそ生まれたネタで、本当に二人とも詳しいんですよね。
ゆま「野沢雅子さんのモノマネでブレイクされるまで、10年間ぐらいは“まったく売れなかった”とおっしゃっていましたが、それでもモチベーションを維持して、続けてこられたのは、どうしてですか?」
見浦「いやあ、モチベーションとか、そんなカッコいいものはないですよ。実際、もう芸人を辞めようと思っていましたからね」
田島「うん。僕なんて、当時はあまりに暇すぎて、吉方位を調べて一人旅とかしていましたからね」
ゆま「吉方位!? 意外です。スピリチュアル的なことにも興味があるんですね」
見浦「そういえば、田島は一時期、タロット占いにもハマっていましたよ」
ゆま「ええ!?」
田島「結局、人間って、どうしようもなくなると、最終的に神頼りになるんです」
ゆま「アハハ」
田島「ただ、今、食っていけるようになって思うのは、結局、自分の好きな物に帰結する運命だったんだな、ってことです」
見浦「それは、あるかもな。ドラゴンボール好きじゃなかったら、俺たち、こうはなっていなかった」
ゆま「実際、好きだからこそ、野沢雅子さんのモノマネもクオリティが高いですもんね」
田島「言われてみれば、そこだけは努力してきたかもしれない」
見浦「コンビニで孫悟空の声の練習を、よくしていたもんな」
ゆま「コンビニで?」
田島「はい。モノマネを始めた頃は、まだコンビニでバイトをしていたんです。当時、レジで接客しながら、さりげなく悟空の声で、“いらっしゃいませ~”って言ったりしていました(笑)」
ゆま「ええ~!? お客さん、ビックリしそう」
田島「いやいや、お客さんは気づかないですよ。単純に、そういう変な声を出す店員だと思うだけです」
ゆま「やだ〜。そんな話を聞いたら、今度から、ちょっと変わった声やしゃべり方の店員さんに会ったら、何かのモノマネの練習をしているのかなって思っちゃうじゃないですか(笑)」
見浦「温かい目で見てあげてください」
田島「あの、僕からも一つ、質問いいですか?」
ゆま「はい! 何でも聞いてください」
田島「自分たち、ユーチューブチャンネルもやっているんですけど、麻美さんはふだん、どういう動画を見ていますか? 参考までに聞きたいんですが……」